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妄想:変数01 中国国外治安介入

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パキスタンはじめ中国が投融資している国々で中国人の安全保障が問題となっている。

護衛を強化する中国。それゆえにプロジェクトに現地採用が減っていく可能性がある。現地採用を期待していた受入国。同時に中国人へのテロの抑止がはかばかしくない。借金も積みあがる。プロジェクトの進行が見えずらい。

複合的な要因が中国政府への不信につながる。受入国は「中国人へのテロ容認」に傾く。中国政府は自国民を護るために軍の派遣を要請する。反発する受入国。攘夷運動がひろがり受入国の民兵が中国人に襲い掛かる。人民解放軍が防御から攻めに出る。

受入国には旧宗主国が存在する。受入国は旧宗主国に軍隊派遣を要請する。旧宗主国と人民解放軍の紛争に発展する。

中国政府が最も避けたかった直接対決となった。こうなると「中国人の面子」が重要になる。紛争停戦交渉にしてもメンツが優先する。メンツにこだわりのない旧宗主国との外交交渉は決裂する。

この状況にロシア連邦とアメリカ合衆国が割って入ろうとする。

時に旧宗主国側に付き、時に中国政府側に付く。こうしていくうちに中国の信頼と国力を徐々に落としていく狙いがある。ロシア連邦にしてもアメリカ合衆国にしても中国が弱っていくことを欲しているわけだ。

旧宗主国は国連でこの「悪事」を暴き立てるが様々に拒否権が発動され動きを封じ込められる。旧宗主国は中国の面子を重んじる姿勢に転じる。外交交渉再開である。危機感を覚えたロシア連邦とアメリカ合衆国は手を組む。

世界は旧宗主国と中国の連合機関、アメリカ合衆国とロシア連邦の協議機関との間でにらみ合いが始まる。

事の発端である中国プロジェクト受入国にはなんら得になるものは残っていなかった。プロジェクト跡地は朽ち果てて紛争で死傷者を多く出した一般市民は疲れ果てている。政府は旧宗主国が送りだしたアドバイザーのものとなっている。信じられるのは宗教だけである。これだけは千年を超えていきつづける絶対的な存在なのだ。一般市民は祈り続ける。その子供らの未来の幸せを。

*****(イラストはDALL-Eが作成)


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