妄想:負ければ罪となる
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戦争とはそういうものだ。きっかけはどうあれ、最終的に勝ったものが罰を与える権利を有す。
その権利をつかむために、負けられない。勝つためにできることは何でもする。ともに困難を乗り越えてきた掛け替えのない仲間と袂を分かつとしても。
それが勝利を呼び寄せるかそうではないのかは、誰もわからない。焦燥感に追い立てられ、動けば動くほど孤独になっていく。
そこが敵の思うつぼだとしたら、まんまと戦術にはまってしまったということだ。敵方はこちらのリーダーが独りぼっちになることを望む。だれも味方がいない状況で戦争遂行は困難だからだ。それこそが「戦わずして勝つ」戦略となる。
だが、あたらしい仲間のあたらしい企画が戦況を優位に変えることもある。その勢いは多くの同志を再び呼び寄せ強い集団を形作る。形勢逆転である。
思い切った陣営再構築。凶と出るか吉と出るか。戦いの神に祈り続けるより他はない。
「勝つために何でもします。勝った暁には・・・」
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