そのルールに乗れない弱者の怒りが大統領を推すのだ
ひどい討論会であったという記事をあちこちで目にし、その収録映像は見ないことにしました。
なんども遮り自身の主張を割り込ませる大統領。その大統領を闇雲に支持する「弱者」と言われる有権者の塊。
なぜ、"弱者" は大統領を支持しているのか。その背景をきちんと解析しなければ、これからルールを創りなおそうとする「エスタブリッシュメント」の方たちに強く懸念を持つことになるのだろうと思うのです。
「君らのルールでは我らは敗者になる!」と。
「ルールは勝者を作る」。そのルールを理解し、ルール違反にならないように「ルールを習得する」。そして「ルールの背景(定義)を常識として掌握している」ことが求められます。けれども、"弱者" にとって「エスタブリッシュメントのルール」はハードルが高いのです。
「なぜ、このルールがわからないのか?」。
エスタブリッシュメントは常識としてミリ秒もしくはミクロ秒で定義を解釈し対応(コミュニケーション)していきますが、"弱者" には定義が定かではない。だから、コミュニケーションがずれていく事になります。したがって、突然、「なんで、我らが負けの烙印を押されるんだ!」と怒り出すのです。
このすれ違いをルールの中で解消するしかない。アメリカ合衆国エスタブリッシュメントの最大の解決すべき課題なのです。