各々の寿命の消化ペースはいかに

「・・・サーチュインは常に働いているが、加齢とともに働きが落ち、それが各臓器の老化につながる・・・」。これを活性化させアンチエイジング作用を促していく・・・。

すごいと思いました。けれども、すこし疑念がわいてきました。ヒトには各々に寿命があると信じているせいでしょうか。その寿命をどのように消化していくのか。若い時に一気に消化すれば「早死」となり、ナマケモノのように代謝を落としていけば「長寿」となると考えています。

下記の絵にある通り、「・・・サーチュインの活動にもNADが必要であり、サーチュインとNADが老化・寿命制御の車の両輪となっている・・・」とありました。各々の情報交換のスピードを70歳くらいから早めれば、「なんとお若い!」と称されるようになるのでしょう。

マラソンでいうところの「残り10km」で温存した体力を一気に使い切る戦術。そう、「ピンピンコロリ」。寿命というゴールにたどり着いた時点で昇天となるわけですが、昨今、これが話題となっています。

昨日、家内と子供と三人で「熱帯の24時間・・・」だったと思いますが録画した番組を見ました。そのなかで、ナマケモノが登場し、家族で笑いながらも食い入るように見ました。いつもニンマリ微笑んでいるのあの顔がシリアスに変わっていたのです。ナマケモノは太陽の暖かさがないと代謝が上がらず動きが鈍くなるとの事。夕暮れ時、あたらしい食事場である好物の木に上り詰めなければならない。秒速3cmといわれるスピードでできる限りの代謝を発揮して上り詰めようとしていました。

どんなペースで生きるのか。どんな終わり方が自分らしいのか。自分に備わった寿命の使い方をあったかい布団の中でうとうと考えた日でした。


日経新聞より転載


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