C国、地方消滅す:妄想
このままだと・・・。C国の地方は国家の出先機関となります。「ともにゆたかになる」なかで、"共" が "全体" に代わる。その代わりに、中央はありったけの知恵を使って、「公平・公正な地方運営」を行わざるを得ない。
お役人の出世のために地方が存在する。それは、昔からの流れのようで、現在の最高権力者も地方運営で力を蓄えてきた。そういう意味では、そもそも "地方" は存在せず "中央" しかない。意思はすべて中央から "授けられる" もの。
忠実に中央の意思を具現化し、偶然であっても必然であっても、中央のイメージにそぐわなければ、「重大な規律違反」で処罰されることも当然。
ただ、中央のイメージは二転三転します。即座に応じなければ "偶然" が醸し出され制御不能となる。手下にも強く "中央のご意志" を言い含める。けれども、偶然は現れ、意に反して大きな流れとなり、下流の中央に流れ込んでいく。
各所の地方から "膨大な量の偶然" が流れ込み洪水となって中央を襲う。
それは、"必然" へと様子を代える。
C国は太古より「大洪水を制御するものが皇帝となる」という考えがあると聞きます。地方より発した "偶然の大洪水制御" は中央に鎮座する皇帝の必然。皇帝が皇帝であることの証明となります。
その段階で、制御できたとするなら「地方の消滅」となるのでしょう。上流を制御できるか。それは、地方を失っても中央が生きてゆける必然と重なります。