陽動 て どうよ
ロシアの軍事的活動がこれだけあからさまだと「陽動作戦?」と曲解をしたくなりました。
たしかにNATOへの牽制だとするのが大勢の意見。そう思います。けれども「欧米に動揺をさせて、そのすきに・・・」という狙いがあってもおかしくはない。
ロシアの西が目立つ頃、ロシアの東で何が起こっているのか、否、ロシアの南か北で何かが始まっているとしたら。
プーチンさんはしたたかです。八を見せかけて残り二で勝負に勝つことなど朝飯前。どんな勝負を仕掛けているのか。読まなければならないのだろうと思うのです。
「・・・どの道、"ロシアの勢力圏" は欧米が認識している通り、"ロシア衛星国" までは直接的な手を出しては来ない。それをしてしまえば、"欧米の衛星国" にも同様に中露が手を出してもいいということになる。このゲームは成立しない・・・」ということかな。
大国が自由になると勘違いしている "衛星国" と呼ばれる国々。「・・・主権国家として独立しているが、主要政策で大国により主権を制限され、常に追随する行動を取る国家に対する批判的な呼称・・・」と解説があります。
ですが、批判的に呼称してしまう "大国の最大限の過ち" によりほんの少しのずれで大戦争になる危険が、今、ここにある。
ロシアも中国も欧米も、時勢に動揺している "見下した衛星" から "反大国" というチカラを引き出してしまうという読み損ね※が発生して "最大の過ち" を犯さないように、今回のような "現行修正" の結果を伴わない意味のない緊張を早期に収めるべきでしょう。
プーチンさんは、「欧米に現状を変えさせない様に、強固な境界線を引いてやる」としているのでしょう。互いに境界線を、再度、意識する。それが、今回の勝負で勝ち取ろうとしているのかもしれません。それは、ロシアの東側にも南北にも適用される。
欧米も中露も「衛星国には手を出すな!」で一致する。なんということはない。
「遠いところの火事」として日本はあまり動揺していない。経済・市場が荒れるのに任せるしかないのが現状(どこか、戦前に似ている・・・)。
日本はよもやどこかの大国から衛星国とはみなされてはいない・・・ちがうのか? という読み直し。
大国から見下されることを嫌う日本の一部の人々は、あの大戦前夜の高揚を、また、感じようとしてはいないか。等身大の日本人を世界の情勢からきちんと読み取ること。それが、多くの日本人が遠くの火事だと勘違いしている今、喫緊に行うべき所作だと思った次第。
※ 衛星国と呼ばれる国々が真の独立を掲げて連携し "大国に勝るチカラ" による統治 に走ること。
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