若い人が慢心するとき
そこには "力ある組織に所属する慢心" もあるということ。だが、所属意識と忠誠心は連携しない。
"できる" 自身と "できる" 組織。それから生まれる "スーパー自尊心" は、「自分なら許してもらえる」という妄想を作り上げる。
自身の力を信じて「やがて、世間が付いてくる」という思いが分水嶺の片方から転げ落ち、犯罪に手を染めることになる。
罪あるのは、組織に居座る "過去の責任者" たち。自身の経験を "おごる若い人" たちに言って聞かせない。それは、本当に罪なことなのだ。
若い人たちに "分水嶺のわたり方" を伝授することもなく組織を去っていく。
若い人から悪口雑言を浴びせられようとも、つかんだ手を振りほどき足早に立ち去ることになろうとも、「そっちにいってはだめだぁっ!」と大声で、または、とつとつと諭せる大人がいなくなった。
だから、こうなる。