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培養細胞食品、ノンアルコールの後を追う
ノンアルコールも今風文化。培養細胞食品もこの4~5年の間でノンアルコール並みの市場に成長すると予測しています。
その伸びの背景には「気候変動:環境変動」があると思っています。自然由来の食糧:原料の増産がだんだん難しくなっていく。
水産も例外なく、市場で人気の魚介類は枯渇が懸念され、プランクトンの環境変化で生態系の変化が現れ、市場で流通する自然由来の水産食品種類が変わっていきます。
穀物も大農場経営の低迷から、市場での先行き不安が徐々に増えていき、安定供給に入りつつある植物培養用食品関連に投資が向かいます。
この記事にある通り、畜産が最も劇的に変わっていくのかもしれません。植物由来の疑似肉が先に市場を開き、後から培養肉が追ってくる展開。
先進国だけの現象にとどまらず、発展途上や最貧国などの食糧事情改善のために積極的に採用する国が増えていくでしょう。それが "国ガチャなくす正義" としてメディアにもてはやされるのかもしれません。
いずれにせよ、やってくる新しい文化。食育から培養へ。人間が欲しがる食感向上などの拡張要素は各種あり、その向上への努力が新しい活気ある経済を生み出します。
今、日本にスタートアップはどれくらい存在しているか。この新しい市場展開に置いてきぼりを食う過疎地域などの、"あたらしい食料市場参入環境の整備" も模索していかなければなりますまい。
感染症拡大の懸念があります。重症化が増えないことを祈っています。お金は市場であふれ気味。インフレ懸念も払しょくできない。賃金上昇は思うように進まない。身近な経済は活発とは言えない。今年の終わりに感じている不安。
来年は、その先に来るであろう、あたらしい市場を夢想しつつ、現実を一歩一歩カイゼンしていけたらと思います。その一歩一歩で不安が少しずつ減っていくことを祈りつつ、年明けを迎えることにいたします。