妄想:ワスレラレタ労働者を集めた跡

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大恐慌の影響で増加した失業者対策として運河建設などを担っていた労働者が起源のナチス・ドイツ政権下のアーリア系ドイツ人が所属した国家労働奉仕団

古代ローマ時代、属州から搾取した富で暮らしていたローマ市民とは対照的に「子供以外には財産を持たない層」prolēs「子供」+tārius「作る者」:prōlētārii:「プロレタリアートが勝ち得た一国」として生まれた「スターリンのソビエト」

「独裁者と官僚と報われない労働者が一つになる」とどうなるかは歴史が証明している。

21世紀に入っても報われない労働者は居て、それがアイデンティティと深く結び付けば「人種による奴隷問題」へと抗議が発展していく。同時に文化や宗教とも結びつく。

それは、それまでの歴史で「既得権のある人種」が現在では忘れられた労働者となっているとき、反抗のエネルギーは最高潮に達する。そこへ英雄然とした人物と自己実現と栄達を望む官僚が組めば、歴史が証明した事態へと発展していく。

今、それが起ころうとしているのがアメリカ合衆国だ。

「わすれられた労働者」を集めようとする「赤色集団」と「青色集団」。「赤色集団」の磁力のほうが強いらしい。英雄然とした人物がリーダーだからだろう。「青色集団」のリーダーも整えつつある。「目立つ労働者組織」は「青色集団」の中にいたが、目立っても忘れ去られる事態にこの集団から抜け落ちる組も出始めている。

「青色集団」の新しリーダーは「ワスレラレタ労働者」を組み入れようとする。だが、残留した「目立つ労働者組織」と折り合いがつかない。「ワスレラレタ労働者」には理解しにくい理論武装をしているからだ。「子供以外には財産を持たない層」は離れていこうとする。

「青色集団」の新しリーダーは理論武装を解除することができるか。「赤色集団」のリーダーはそれができる。綻びは一見忠誠心の高い官僚予備軍が繕ってくれる。「青色集団」の新しリーダーは「ワスレラレタ労働者」を心底理解して理論武装を解除し両手を広げて抱きかかえることができるか。

極右も赤色をよく使う。極左も然り。全体主義で人を引き付けるにはやはり「赤色」なのだろうか。冷静で論理的な「青色」に「ワスレラレタ労働者」はなびかない。そこを新しいリーダーは能く能く考えてほしい。サポートする官僚予備軍も対策を練ってほしい。「青色の温かみ」を示してほしい。

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かなり無理のある妄想でしたかな。青に温かみを期待するのは・・・



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