妄想:粛清の罠
古くからあるやり方ですが、独裁者が「病(偽)」にかかったと流布し、真に反逆を起こそうとする側近などの動きを炙り出し、踊ったニンゲンを粛清するというやり方。これとは似ていないけれど、今回の騒動は・・・(以降、妄想)
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すべてシナリオ通り。
正規軍の中にクーデターの動きを察知したが、巧妙に忠誠を誓ったいるため容易に「しっぽ」をつかめない。であるなら、偽のクーデターを仕組んでそれに賛同する正規軍のニンゲンを炙り出そうとするストーリィだ。
当然、一般市民も含めて偽のクーデターに踊ったニンゲンは残さず粛清する。その場合は、粛清は静かに秘かに行われる。職場や地域で、突然、人がいなくなる。その状況の中で、口には出さないがクーデターに賛同していたニンゲンは察しがはたらき、「見つからないようにしなければ」と身を縮める。
正規軍のニンゲンも一般市民も同様に口をつぐむ。粛清に賛意を示さなければ反抗も示さない。ただひたすら「にらまれない」ようにすべての行動をとるようになる。
これも、独裁者の狙い通り。「反抗する姿勢があれば、それは、死を意味する。」、反抗を是正するなら1度だけ帳消しにしてもいい、そう、寛容さを表明することも忘れない。実際には寛容の一文字もない処罰を下す。
だが、この手法も何度も使えない。窮鼠猫を噛む。追い詰められた「身を縮めて生き延びる」者たちも、同じような炙り出しには命を懸けて反抗することになる。「どうせ、命を奪われるのなら、その瞬間まで自分で居たい。」、その願いだけで猛烈な行動に出るのだ。
やがて、小さな波は打ち消されずに大きな波を形成してく。大きな波は荒れ狂い、ベクトルはばらばらだが一つ一つの波の力が強いため、ありとあらゆる破壊を引き起こす。壊すモノゴトが無くなると静かに波は引いていき、独裁の残骸も反抗の残骸も等しく大地に横たわっていた。
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今回を「粛清のための茶番」と妄想したわけですが、実際のところは全く不明。ただ、戦争が終わることはない。
世界は何が何だかわからない。理解に苦しむ事象がたくさん出てきます。それらを理解しようと歴史を紐解き人間模様を描き出そうとするのですが、事象ごとにほんの少しずれがあって、それが理解を阻害するのです。
ニンゲンのやることは似ていて似ていない。複雑で学習能力のない生物であろう、と、勝手に結論付けています。