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【漢字楽習室】 「聴く」と「聴す」


<「聞く」と「聴く」の違いは?>


日本語の授業で、よく質問されるのが、「聞く」と「聴く」の違いです。

よい日本語の先生は、例文をたくさん見せ、類推させるそうですが。

私の場合は、絵を2つ描いて、「hear」と「listen to」です、
と伝えて終わりにします。


そうすると、たいてい学生が、勝手にいろいろ例文を作って、披露してくれます。


<「聴く」と「聴す」>


ある、医療関係者向けの講演会に参加したときのことです。


講師は、看護師僧侶で、スピリチュアル・ケア活動をされている方でした。

活動の内容紹介のときに、スクリーンに大きく映し出された文字が

「聴す」


「これはなんと読みますか?」

しばらく間があって、



「これは『ゆるす』と読みます」
とおっしゃいました。


以下、その方のご著書から引用します。

相手という人自身も、その人が悩んでいることや見ている世界も、まるごと全部「いいんだよ」と許容する。それが「聴く」ということだと、私は教えを受けました。

「看護師僧侶が説く 悩みの底を聴く力」玉置妙憂(PHP研究所)より

薬剤師の間でも、患者とのコミュニケーションでは
「傾聴」が大切だと、言われていましたが、

それとは、違う性質のものでした。


先ほど、この著書の電子書籍を読み返し、レビューしてみました。

<気負わなくていい>
他人のお悩みを聞いたところで、私にできることは、ほとんど無い。ただ、話せてよかったと思ってもらえること、自分で答えを見つけてもらえること、ができたら、それで良いのだ。肩の力が少し抜けて、心が軽くなった。



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