
【漢字楽習室】 楽しいクラス(19)
私が担当することになった
大学の補習クラスは、
初級から超上級まで
55人の学生がいました。
学習環境を整えるため、
まず、教室のルールを徹底し、
時間を守らせました。
食べ物も禁止しました。
学習内容は日本語に限定しました。
延長はせず毎回定時に終わりました。
学生の質問に対しては、
答えではなく、答えの調べ方を教えました。
即答できない質問には、
次回フィードバックしたのですが、
学生に好評でした。
質問への対応
19)文型の使い分け
補習クラスのときには、
教室の前方に、
いろいろな参考書、
文型辞典などが
準備してありました。
学生なら誰でも借りることができる
検定対策の本と違って、
文型辞典は、冊数が少ないので、
授業中、必要な時だけ借りて、
授業が終わる時には
返すことになっていました。
ある日のこと。
学生が文型について質問してきたので、
私は、
『くらべてわかる
日本語表現文型辞典』
大阪YMCA著(Jサーチ)
の該当するページに付箋をつけて、
その学生に渡しました。
さて、その学生は
どうしたでしょうか?
頭から湯気が!
その学生は、
しばらくそのページを
眺めていましたが、
ノートにまとめ始めました。
顔を真っ赤にして、
うんうん唸りながら、
書いていました。
頭から湯気が出ている
まさにそんな感じでした。
授業の終わりに
本を返しにきた
その学生は、
疲れ切って
ぐったりしていました。
勉強にはなったと
思うけれど、
来週まで時間をもらって、
要点だけ伝えてあげたほうが
よかったかしら。
そう思いました。

それ以来、
急がない人には
時間をもらい、
次の授業のときに
要点と、参考資料を
一緒に渡すようにしました。
『マンガで学ぶ
日本語上級表現使い分け100』
増田アヤコ著(アルク)
これは、
よく使いました。
見開きで2つの文型の違いを
理解してから、
次の見開きで問題を解くので、
わかりやすくてよかったです。
では、また。
お楽しみに。
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