
【漢字楽習室】 楽しいクラス(18)
私が担当することになった
大学の補習クラスは、
初級から超上級まで
55人の学生がいました。
学習環境を整えるため、
まず、教室のルールを徹底し、
時間を守らせました。
食べ物も禁止しました。
学習内容は日本語に限定しました。
延長はせず毎回定時に終わりました。
学生の質問に対しては、
答えではなく、答えの調べ方を教えました。
即答できない質問には、
次回フィードバックしたのですが、
学生に好評でした。
吾輩は猫?
ある日、私は、
学生が読んでいる本が
面白そうだったので、
見せてもらいました。
『吾輩ハ猫ニナル』
横山悠太著(講談社)
漢字にルビが振られているのですが、
読みではありません。
中国語の漢字に、
日本語の読みが
ついているのでした。
序には、
日本語を学ぶ中国人を読者に想定した小説
と書かれていました。
その中国人学生は、言いました。
学生17)先生、この本は読みにくいです!
どうして、そう思うの?
「中国語の漢字を見ると、
中国語読みをします」
「中国語読みとルビが違うので、
頭が混乱して、
読みにくいです」
と、学生は言いました。
「先生は、どうですか」
私は、こう答えました。
中国語を知らない日本人なら、
ルビを読み始めたとき、
それが自然な日本語であれば、
違和感なく読み進めることが
できると思います。
日本人にとっては、
中国語の漢字って、
こんな字なんだと知ることができて、
とても興味深いです。
「そうですか」
‥‥
その後、私は、
その本を買ってみました。
このようにして、
いろいろな本を紹介してもらって読むのも、
私の楽しみの1つなのでした。
では、また。
お楽しみに。
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