
【漢字楽習室】 楽しいクラス(4)
私が担当することになった
大学の補習クラスは、
初級から超上級まで
55人の学生がいました。
学習環境を整えるため、
まず、教室のルールを徹底し、
時間を守らせました。
食べ物も禁止しました。
教室のルールを徹底
3)日本語に限る
3)日本語に限る
日本語コースの補習クラスなのですから、
学生は、
普段使っている日本語テキストを持ってきて、
宿題や予習をしたり、
論文を書くため日本文学の文献を読んだり、
しています。
ところが、
こんな学生がいたのです。
学生4)英会話クラスのテキストを見ていた!
私は、まず、
日本語のクラスなので、
日本語のテキストを勉強してください、
と伝えました。
すると、学生は、
「英語の宿題を今日中に提出しないといけないから」
と言うのです。
ここで、私は
少し、考えました。
そして、こう伝えました。
分かりました。
では、授業の半分の時間だけ使って、
済ませてください。
後の半分は、
日本語の勉強をしてください。
学生は嬉しそうでした。
そして、
後半は日本語を勉強していました。
学生5)漢字を練習しているかと思ったら、簡体字だった!
大学では
日本語以外の外国語のクラスも取れるので、
時々、韓国語や中国語を
勉強している人がいます。
私は、まず、
日本語のクラスなのですから、
日本語の勉強をしてください、
と伝えました。
学生は
「漢字だから同じでしょう?」
と言うのです。
ここで、私は即答しました。
これは中国語です。
日本の漢字じゃありません。
日本の漢字なら勉強してもよいです。
学生は、渋々、
日本語テキストを取り出しました。
学生6)専門の参考書を読んでいて、質問してきた!
研究のため留学している学生には、
理系の人もいます。
日本語で書かれた参考書なら、
読んでもいいのですが。
その語彙について質問されたときは、
ちょっと困りました。
私は、
もともと理系だったので、
それが専門用語であることは
一目で分かりました。
専門用語を辞書で引いて説明し、
こういう意味合いで使われていると思うが、
念のため、
後で自分で確認してください、
と伝えました。
調べてみて分かったら
次回教えようと思いましたが、
難しくて分かりませんでした。
日本語なら
何を勉強してもいいのですが。
教室で何をしてはいけないのか、
線引きは難しいです。
続きは、また。
お楽しみに。
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