防火・防災管理者の資格を取得しました!(前半)
はじめに
株式会社GA technologies、Advanced Innovation Strategy Center(以降AISC)の福中です。本日9月1日は「防災の日」ですね!なので、それと関連する記事を投稿しようと思います!今回はタイトルにあるように、防火・防災管理者新規講習を受講し、その資格を取ってきましたので、体験レポートとして報告いたします!
この講習は連続した2日間、朝9:00から夕方17:00まであり、座学と実技で構成されています。僕は土日に実施されているものを受講したのですが、講習日が近づくにつれ、面倒くささが増し、とても憂鬱になっていました笑。しかし、いざ講習が始まると大変興味深い内容で、最後まで飽きずに受講できました。本ブログでは受講のための手続きの仕方や、受講した内容を簡単にまとめてみようと思います!
防火・防災管理者とは?
防火・防災管理者とは何でしょうか?表現としてひとまとめにされていますが、厳密にいうと「防火管理者」と「防災管理者」に分かれています。
日本防火・防災協会のホームページによると防火管理者とは、
のことを言います。一方、防災管理者とは、
のことを言います。どちらも消防法に基づく国家資格であり、原則として消防庁が実施する2日間の講習を修了することによって取得することができます。なお、防災管理者の資格を取得するためには、甲種防火管理者の資格を有していることが条件になっています。
経緯
それではなぜ、この資格を取得しようと思ったのか?それは僕が不動産会社に勤めているから・・・ではありません。2023年5月から自分が購入したマンションの管理組合の理事に就任し、その理事会メンバーの中から誰か1人「防火管理者」を選任する必要があったからです。今回の理事会メンバーの中にはこの資格を持った人が誰もいなかったので、僕自身興味があったこともあり、「ちょっと取ってみようかな」と思ったのが経緯となります。
申し込みについて
今回、講習を受けるにあたって、最初に困ったことは申し込みの仕方がなかなか把握できなかったことです。また、資格にも「甲種防火管理者」や「乙種防火管理者」、「防災管理者」などがあったり、講習にも「甲種防火管理再講習」「 防火・防災管理再講習」があったりと、自分がいったいどれを受ければよいのかわかりませんでした。
そしていろいろ調べてようやく把握できたことは、今回の僕のように居住用マンションの防火管理者になるためには
そして選任される予定の建物が東京都内(稲城市を除く)にある場合は、
ということでした。「甲種防火管理者になるのに、防災管理はいらないのでは?」と思うかもしれませんが、東京都消防庁ではこの2つを同時に実施しており、「防火・防災管理者新規講習」を受講すればよいようです。これは混乱しますよね・・・ちなみに、この新規講習を修了すれば、甲種防火管理者と防災管理者の2つの資格が取得できます。
また申し込み方法も、全国の管轄する消防本部ごとで異なるため、自分の状況にあわせてその都度調べる必要があるようです。参考までに、今回の僕の状況を書いておきます。
まず、僕が選任予定のマンションは東京都23区内にあるため、申し込み用紙は東京都消防庁のホームページからダウンロードし、記入します。そしてその書類を同じ区の消防署に身分証明書と一緒に持参すればよいのですが、消防署が遠い場合は最寄りの「消防分署」または「消防出張所」でもOKです。僕は出張所に提出しに行きました。なお、電子申請もできるみたいなので、そちらがよい場合は調べてみるとよいでしょう。ただ、ホームページがすごく分かりづらくて、僕は早々にあきらめ、散歩がてら書類を提出する方法を選択しました笑。今回の講習では全員で200名いたのですが、そのうち39名が電子申請を選択したようでした。
講習会場
講習の実施場所は、東京都(稲城市を除く)の場合、全部で3か所あり、
僕は自分の家から最も近かった消防技術試験講習場を選択しました。ここは秋葉原駅の近くにあり、神田消防署に隣接する建物の8階が講習会場でした。違う階では別の講習も実施されており、エレベータが2機しかなく朝はすごく混むので、時間に余裕をもって来場することをお勧めします。
さて、8階に着いてまず最初に行うことは、受講金額の6000円を支払うことです。これは主に教材費です。すごく分厚い本が3冊あるので持って帰るのが大変でした笑。支払う時に驚いたのはクレジットカードや電子マネーが使えたことです。また会場にある自動販売機も電子マネーが使えました。なので、この講習を受講するにあたって、現金は必要ありません。財布を忘れてもスマホがあれば大丈夫なようです!ただし、顔写真付きの身分証明書(運転免許証など)は必ずいるので、それだけは忘れないようにしましょう。
参加者
先ほども言いましたが、講習の参加者はちらほら欠席者がいたものの約200名でした。年齢層は20代〜60代くらいまで幅広く、老若男女問わずいらっしゃった感じです。
講習内容
この講習は消防法に関わる中で特に防火と防災に関する事柄を中心に学びます。詳しい内容は本記事の後半で述べることとして、ここでは時間割を書いておきます。
〈1日目〉
09:00~09:10 講習案内
09:10~10:50 過去の災害事例と防火・防災管理制度
11:00~12:00 火災に関する基礎知識
12:00~13:00 昼休憩
13:00~14:00 火災事例と出荷防止対策
14:10~15:10 施設・設備の維持管理
15:20~16:50 消防用設備等の操作要領(実技)
16:50~17:00 事務連絡等
〈2日目〉
09:00~09:10 講習案内
09:10~10:10 地震・その他の災害対策
10:20~11:20 自衛消防の活動
11:20~12:20 昼休憩
12:20~13:20 災害対策の実施要領(実技)
13:30~15:00 消防計画の作成要領
15:10~16:10 防火・防災管理の進め方
16:10~17:00 効果測定・修了証交付・事務連絡等
このように2日間みっちりとカリキュラムが組まれています。しかもテキストが分厚く、理解しなければならない知識がかなりの量ありますので座学が中心となります。講師の話す内容を聞き続けなければならないので、おとなしく座って授業を受けることが苦手な人はかなり辛いかもしれません笑。
効果測定について
2日目の最後に効果測定という名の試験があります。これは講習内容をどれだけ理解しているかの確認テストで、これに受からないと修了証がもらえません。試験は20問で構成されており、問題文の内容を読んで、その内容の正誤を2択で答えるものでした。
試験と聞くと身構えるかもしれませんが、2日間の講習をまじめに受けていれば誰でも通過できる簡単なテストです。試験に出る箇所も、講義の途中で講師の方が重要なポイントとしてテキストの該当箇所をチェックするように言ってくれる親切設計です。今回も200人の受講者が1回で全員合格していました。
おわりに
火災にしろ、地震などの災害にしろ、めったに起こらない事象なので、普段は意識することはほとんどないと思います。しかし、だからこそ、一度起こってしまえば、どうしたらよいかわからずパニックになってしまいます。そんな時、今回学んだ防火や防災に関する知識があれば、少しでも冷静に行動することができるようになるかもしれません。その点で、この防火・防災管理者新規講習はとても有意義だったと思います。どのような内容を学んだかについては、本記事の後半で述べることにします。