マンション派だったが都内の中古戸建を購入することになった話 1
プロフィール
家族構成:自分(30代中盤)、妻(30代中盤)、娘(0歳)
勤務地:23区内
現在の住まい:23区内 賃貸(家賃18万円・駐車場代含) 2LDK
もともとは完全に賃貸派だった
昔から賃貸のほうが得だと思っていたので、マイホーム購入にはこの頃まで全く興味はなかった。
35年でローンを組むとなるとそろそろリミットかなと思い2022年の夏ごろから家探しを始めた。
学生の頃や社会人になりたての頃に読んでいたビジネス書の影響だったと思う。金持ち父さんとか、橘玲とか。
あの時読んでいた本にはマイホームは資産ではなく負債だと書かれていた。
それをずっと信じて、10年以上その考えをアップデートできていなかった自分がバカだったと、家探しを始めてから気づかされた。
金持ち父さんがマルチのバイブルだと知った時にその考えを改めていればよかった。
妻はいつかはマイホームという気持ちがあったようなので、それに付き合う形でゆるりと物件探しを始めた。
その頃はまだコロナ禍で、やることないからマンションでも見に行くかという軽いノリだった。
最初に訪問したのは石神井の大規模マンションだった。
そのマンションは駅から遠いこと、最寄り駅が西武新宿線であったことなどから、購入しようという気持ちにはならなかった。
自分は上京してから中央線沿線に住みがちだったので、西武線のことは少し下に見る傾向にあるようだ。
モデルルームを見学したことで、分譲マンションの質の高さみたいなものを感じた。
家を買った人が良く言っているQOLが上がるってことがちょっと理解できた。ずっと賃貸暮らしだったので、特に賃貸のクオリティが低いと考えたことはなかったが、一度分譲を見るとやっぱり違うなぁと思ってしまう。
ディスポーザーとか、24時間ゴミ出しとか、ビルドイン食洗器とか。
これまで使ったことはなかったので、無きゃ無いで全く困らないのだけれど、知ってしまうと欲しくなってしまう。
生ごみをそのまま流せるってすごい。魚の骨とはダメみたいだけど。
そのあとも新築マンション探しは続けていたが、すでにマンションはかなり高くなっており、予算内では買いたいと思うようなマンションはなかった。
そんな状況で見つけたのが晴海フラッグだった。
話には聞いていたし、実際に購入した人も周りに何人かいたが、マイホームに全く興味がない時期だったこともあり、「あんなに駅から遠くて、団地みたいなマンションをよく買うなぁ」と思っていた。
あの時に買っていれば。。
晴海フラッグはモデルルームの見学をしてからでないと購入申し込みができないというルールだったが、その見学予約がとにかく大変だった。
予約の開始時間に夫婦でサイトに張り付いて、何とか予約を取れた。
人気のマンションは完全に売り手市場だということを痛感させられる。
モデルルームは建てられてから時間が経っていたので幾分くたびれていたが、施設の内部はとても立派で、物件のプレゼンもなんかプロジェクションマッピング的なものをつかってとてもエモくて、購入意欲がかき立てられた。
見学後に商談を行い、ローンの仮審査の申し込みを行った。
部屋はこの時点では決まっていなかったが、とりあえず7,500万円でペアローンの仮審査を申し込むことにした。
自分が5,300万円で、妻が2,200万円。
大金だが、営業さんが「まぁ、買いますよね」というテンションだったので、あぁはいという感じで申し込んだ。
営業からしたら晴海フラッグの担当なんでくそチョロいのだろう。
話を聞いていると夫婦で来てそれぞれ別の部屋を申し込んでいる人も多いとのこと。
完全に転売目的だが販売方法は何も規制されていないため、金さえ払えればなんでもOKのようだ。
見学後に送られてきたメールから物件の申し込みを行った。
倍率が高いという話は聞いていたので、どうせ当たらないだろうという気持ちだったので、初めての購入申し込みとは思えないほど、あっさりと申し込みをした。
この時申し込んだ部屋の倍率は30倍くらいで、当然のように外れた。
30倍は無理だよ。
次の期にもう一度申し込みを行ったがそれもダメだった。
前回より倍率が上がっているとのことだったので、最初から半分あきらめていたが。
晴海フラッグはあきらめて別のマンションを探していたが、全然いいマンションが見つからない。
営業さんに言われたが、一度晴海フラッグを見てしまうと、晴海フラッグが割安すぎてほかのマンションが買えなくなるとのこと。
それは当然だと思う。
晴海フラッグで、7,500万円のレベルの部屋を他で買おうとすると余裕で1億は超えてくる。
7,500万円の予算で新築で買えるマンションとしては、この時点では23区の外側のマイナー駅の駅遠物件になってしまう。
もうすっかり家探しのモチベーションが下がってしまったのと、仕事が忙しくなってきたため、2022年の年末時点でいったん家探しはストップすることにした。
結婚して子供がいる大学の同級生に合うと、家どうする?という話になる。いつかは買いたいけど今は高すぎて買えないから、やむなく賃貸という人がかなり多い。
逆に5つくらい上の世代の人たちと話すと、みんな家を購入している。
その頃はまだ普通に家を買える時代だったらしい。
世代間の不公平というものをこの時ほど感じたことはなかった。
国に何とかしてほしい。
埼玉に住めと言われて終わりか。
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