【コラム】インバウンド対応のハードルを下げる施策
つい先日、JNTO(日本政府観光局)が2024年4月の訪日外客数の速報値を発表しました。
3月に初めて、1ヶ月間の訪日客数が300万人を超え、大きな話題になりましたが、この4月も同じく300万人突破!
この数値は、コロナ前の2019年同月比の4.0%増。
「日本の桜」「お花見」を追いかけて、多くのインバウンド旅行客が東北や北海道へと足を運んだ模様です。
また今回の4月値の特徴は、東南アジアや中東地域からの旅行客が増えたことです。
これらの国は、国教としてイスラム教を信仰されている方が多く、今年は3月10日から4月8日まで続いた「ラマダン」が明けた後の休暇に合わせて、日本へ訪れた模様です。
JNTOの調査によると、フランス・イタリア・中東地域からの単月訪日客が過去最高を記録。
もちろん、引き続き韓国・中国・台湾といった「東アジア」からの訪日客がトップを占めていますが、以前に比べて中東や欧米諸国からのお客様も増えています。
確かに、先日東京にいた時に、欧米系の人が増えた印象を感じていました。
そのようなお客様が地方都市を訪れる未来も、間近に迫っていることがわかります。
インバウンド旅行客の訪日目的を国籍別に調べると、面白いほどにそのTop 3はどの国も結果が同じで、(1位)日本食を楽しみたい (2位)ショッピング (3位)自然・景勝地観光です。
意外だったのが、宗教的食文化の強い東南アジアや中東地域の結果でも、同じような結果なのです。
世界無形文化遺産にも登録されている「WASHOKU」の世界的需要が、ここでもわかりますよね。
これまでのコラムでも何度か書いていますが、コロナが明け、円安市場が進現在、急速にインバウンド旅行者が日本へと訪れていて、その旅行者の対応準備が遅れている現状です。
東京や大阪のような大都市で、元々インバウンド旅行者が訪れていたような地域では、どのお店に入ってもインバウンドが可能に見受けられますが、地方ではまだ難しい状況です。
しかし…インバウンド旅行者の訪日目的の中には、「地方こそ、その強みがある!」と感じるものが多くを占めます。
地域の名産・名物料理
自然・景勝地
温泉
採れたての食材を楽しむ(なんなら自分でも採れたら最高!)
ヒーリングを含めたウェルネスツーリズム
…
これら全て、大都市よりも地方都市の方が、その選択肢や質が高いものばかりです。
そこで、私なりにも何かそのお力になれないかと考え、「インバウンド旅行者」「日本人スタッフ」双方のハードルを下げるためのアイテムを作成してみました!
《インバウンド旅行者向け》
日本語は分からないが、カフェやショッピングをスムーズに楽しみたい!
そのような状況での会話ハードルを下げるため、スタッフに「見せるだけ」でその対応が済む画像を作成し、現在X(旧ツイッター)に掲載中。
訪日旅行中の外国人にDMで、その活用性と「もっとこんなのも欲しい!」を伺い、今後の修正に活かす予定です!
《日本人スタッフ向け》
特に地方の外国人対応の経験が少ないスタッフ向けに、インバウンド旅行者と口頭で確認が必要となる内容の画像を作成しました。
もちろん、印刷&ラミネートしてご活用頂くのもOKです!
もし、「これ簡単でいいじゃん!!」と思っていただけましたら、ぜひXの投稿をRTや、他のSNSにてその活用に関してポストしていただけると嬉しいです!
(その際は、 #KesT やメンションをしていただけるとありがたいです!)
また、こちらも同じように「こんな状況の対応が大変なんだよ!」のようなお話をコメントなどでも教えて頂けましたら、できる限りのアイディアを提供させていただきたく考えていますので、ぜひ「現場」の声を教えてください!
※今回の施策の目的は、どのような試みが実際に地方都市でも活用できるのかを知るためのものですので、お金をいただくことはございません。
また、それに伴って別の営業活動をすることもございませんので、安心してご活用くださいませ。
私の専門であるインバウンドに向けた「サービス」と「ホスピタリティ」。
私の実体験でもありますが、お客様に試行錯誤ながらもそれらを提供し、その反応が得られた時や、想像以上にうまく機能した時は、単純に仕事が楽しく、やりがいを感じることができました。
「従業員満足」を向上するためにも、そのハードルを下げてあげることは非常に有益です。
楽しければ、次も頑張る。
「こんなこともやってみよう!」とアイディアが生まれたりもします。
そのような好循環へのお役に立てるよう、私も色々とアイディアを試していきます!
一人でも多くの「楽しい」に貢献できるその日を目指して✨
X(髙橋久美子) https://x.com/Kumiko_T_0817
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