【Players' Player ft. KREVA - OZROSAURUS】リリック解釈
OZROSAURUSが7/5にリリースしたBACHLOGICプロデュースのニューシングル、"Players' Player ft. KREVA"があまりにも衝撃的だったため、自分の感じた解釈を纏めていきます。
本文中は言い切っている表現をしていますが確定要素はほぼなく、推測の域をでない空想もあるかと思いますので、その点ご留意の上で読んでいただけると幸いです。
1st verse[MACCHO]
KREVAとのBeefを3rd AL『Rhyme & Blues』収録の"Disrespect 4 U ft. ZEEBRA"とするのであれば、2006年から始まるこの因縁を集結させたこの"Players' Player"という作品が重い意味のある歴史。
MACCHOは1978年世代で、KREVAは1976年世代のため二歳差。
本曲は同じ時代に生きた証でもある。
一時はトラブルによりインディーで4th AL『Hysterical』を完成させたり、GRAND MASTERに移籍した際にアルバム完成までに至らなかった時でも、その人気が揺らぐことはなかった。
"Disrespect 4 U ft. ZEEBRA"へのアンサーソングとされているKREVAのメジャー8th SG"THE SHOW"のフック「one for the money, two for the show」からの引用。
※現在Spotifyでオリジナルバージョンの配信停止中。
後にOZROSAURUS名義で発表された"1 for DA 何?"という更なるアンサーソングのタイトルは、このラインを元にしたものとなる。
KREVAと当時DS455に所属していたMACCHOが同じコンピレーションCDに参加した一枚としても知られる『THE BEST OF JAPANESE DJ VOL.1』収録となるDJ PMX名義の"4 XTRA MUTHA PHUCKAZ ft. DS455, BOY-KEN"で、BOY-KENの残したオリジナリティを大事にする旨のリリック「規格外でも構わない 我武者羅に自分の道を」に影響を受けた歌詞。
前述したKREVA"THE SHOW"のリリックである「最高はひとつじゃない」に今改めて同意する意味でのポジティブな引用。
2nd verse[KREVA]
「ありえないをありにするきーまんが」と「ないせかいおわりにするきーまんま」の"aieaioaiiuui-ana"で15文字踏み。
MACCHOの常套句である「耳元だぜ」というラインに影響を受けた一節。
OZROSAURUS 1st AL『ROLLIN'045』収録である"VILI VILI ft. SHALLA"でのフック「電気ビリビリ」から引用。
OZROSAURUSは横浜を代表するHip Hopアーティストであり、別名「ハマの大怪獣」と呼ばれていることからの引用。
OZROSAURUS 1st AL『ROLLIN'045』収録の"KOCO KOCO"「安全かとても危険 不完全 完全 未完成 達成 外国製やら和製 ここが現場だぜKOCO」などでも顕著な、対極にあるものを連ねた後に自分のスタンスを纏める手法のオマージュ。
MACHHOと同じく「one」、「two」の件を捩ってリリックに落としている箇所で、MACCHOの1st verse同様21小節目でシンクロしている箇所。
この曲のリリックが、MACCHOの腕に彫られている印象的なタトゥー「神のみ知る 行く我道」という言葉に準えて自身のスタンスを表現しているというメッセージ。「とことん粘って変える運命の方向 神すら予想だにできないストーリーの先が見てみたい」辺りは顕著。
3rd verse[MACCHO & KREVA]
フックのラスト一小節をほぼ食い切り、嵌めてくラップがフロウの構造含め異次元。
KREVAの所属するKICK THE CAN CREWによる楽曲"タカオニ2000"のフックで、ワードプレイされている「頂点へ挑戦だ 俺らは腕磨く 無限の冒険家」という一節からの引用。
※声ネタは全てKICK THE CAN CREWの"タカオニ"から。そういった意味ではこちらからの引用とも言えるが、フックで「KICK THE CAN CREWの三人は頂点へ挑戦する無限の冒険家」といった形で纏められている上記の方をネタ元と判断。