鎌倉殿の13人 第27回「鎌倉殿と13人」
はじめに
選挙もあって1週間お休みを挟んでの27回でしたが、全てが見どころだらけの後半戦開幕という感じでした。
源頼朝が亡くなる前3年間ほどの吾妻鏡の記録は途絶えていましたが、建久9年(1199年)4月12日条に13人の合議制に寄って訴訟を執り行う事になったということが記されています。
頼朝が亡くなったのはこの年1月のことなので、頼家が鎌倉殿を継いでからわずか3ヶ月の間に頼家が直に裁決を下す事が止められ、御家人の中から13人が選ばれ合議をした上で裁決が下される事になりました。この3ヶ月の間に頼家が下したいくつかの裁決について直接裁くのは難しいと判断され、合議制が敷かれることになったようなのですが、果たして頼家が劣っていたのかについて吾妻鏡には北条泰時を名君と見せるために一部曲筆が加えられている可能性もるため、どこまで正しい事なのかまでは分かっていません
13人が選ばれる過程
今回は、13人の合議制メンバーがどのようにして選ばれることになったのかについて詳細が描かれていましたが、ここらへんの話はもちろん記録など残っていませんし、最初の5人を選んでから徐々に人数が増えることになった経緯については完全に創作になるのですが、流石三谷脚本というべきか、実際はこうだったんだろうなと思えるくらいの展開だったと思います。
(三浦義澄を取り込む場面で、佐々木のじいさんは既に亡くなっている下りとか、土肥実平や足立遠元に誰も声が掛からないとか、ややコミカルな場面を盛り込み、改めて現在の人間関係をおさらいしたのかな?)
畠山重忠が時政からの合議制の要請を断る下りについては、そういう説もあるという事に絡めた上で時政、りくとの関係性についての今後への伏線を含ませていたり、合議制の中に梶原景時や義時が入ることで、頼家が信頼出来なくなっていく所など、鎌倉殿と御家人の間の関係性が崩れていく様が分かりやすかったのではと思います。
後鳥羽上皇の登場
そういえば、ついにラスボス?後鳥羽上皇が初登場(尾上松也さんに替わってから)ということで、僅かな情報を元に頼朝が亡くなった原因を推理して頭が良さそうな所を見せていました。これからドンドン見せ場が増えて、後白河法皇のような策士っぷりを見せるかと思われますので楽しみにしたいと思います
頼家vs13人
13人の合議制が発表された直後、御家人を信じられなくなった頼家が何人かの若い近習を呼び寄せ、対抗させようとしていましたが、この中に時連と太郎(頼時)も加わっていました。
確かにこの二人については義時が近づかせたような話もあったらしいのですが、実際に頼家の近習の中には入っていないっぽいですし…恐らく次回はこの近習がやらかす事件について話があると思われるのですが、その件に関わりの深いと思われる安達景盛が登場しておらず(子供の頃金剛と喧嘩した絡みで一度登場しましたが)もしかしたら語られない事もあるのか気になるところです。
また、美衣に琵琶を教えるシーンに結城朝光が初登場してましたけれども、来週この人の言葉で大問題が発生するはずなので、どのように描かれるのか楽しみです。
終わりに
前回の番組の公式HPの予告映像にはトウが出てきたり、八田知家が誰かを刺していたり、義時のあるセリフだとかあったので、ここらへんの場面がどこに出てくるのか気になっていたんですが、どうやら後半の見どころ的な感じだったっぽいようです。いずれ出てくるシーンかと思いますので、今後も楽しみに待ちたいと思います。