No.01 栃木県
こんにちは。
まずは自分と同じ出身地の建築家を知らないと!
ということで第一回目は栃木県出身の建築家を紹介していきます。
さっそくですが、栃木県庁舎の右側にそびえ立つ建物はご存じでしょうか。
これは栃木県旧庁舎。
1938年に4代目の栃木県庁舎として当時の宇都宮市塩田町に建てられた、鉄筋コンクリート造四階(地下一階)建ての近代建築です。
2008年に正面部分のみが現在地へ移築復元され、公開されているそう。
ご存じでしたか?
この栃木県旧庁舎を設計した建築家、佐藤功一さんを今回紹介します。
佐藤功一さん、実は早稲田大学に建築科を創設した人物。関東大震災以降に活躍した日本を代表する建築家の一人です。
代表的な作品に早稲田大学大隈講堂、津田塾大学本館、日比谷公会堂などがあります。
どれも有名建造物。すべて佐藤功一さんが設計していたとは。
ちなみに、一つ目の写真の大隈記念堂は大隈重信が亡くなってから建てられたそうです。
講堂の設計はコンペティションにかけられ、日本全国から参加を募りました。クローズなものとせず、建築に関わっている人に広くチャンスが開かれましたが、応募案に十分なものはなく、佐藤功一さんが手掛けることになったそう。
「講堂」という名前は、天井は音の反射を生かし、舞台の見え方も考えられ、劇場としても使えるように設計されています。
いくつもの有名建築を残している佐藤功一さんですが、栃木県旧庁舎を設計したのは亡くなる3年前で晩年の作品でもありました。
自ら生まれた栃木県に足跡を残したかったのではないかなあ。
今度の散歩コースは県庁前に決定です。