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土壌pHはなぜ重要なのか。

本日も引き続き土壌の「化学性」について解説していきます!
今回のトピックは・・・「土壌pH」です。

pHとは?

pHは1〜14の範囲で表される数値で、7を「中性」それよりも数値が小さくなると「酸性」、大きくなると「アルカリ性」となります。

また、pHは溶液中の水素イオンの濃度のことを指しているので、、

  • 水素イオン濃度が高い→pHの値が小さくなる酸性が強い)

  • 水素イオン濃度が低い→pHの値が大きくなるアルカリ性が強い)

と言う事もできます。

pHの重要性

では、なぜpHを知る必要があるのでしょうか?
それは、作物ごとに適性な土壌pHの範囲があるからです。

ブルーベリーやチャノキなどでは4.5〜5.5、大麦やホウレンソウなどは6.5〜7.0が好適とされていて、作物によって違いはありますが、多くの作物は、5.5〜7.0の範囲が好適pHとされています。

pHと必須元素の溶解利用度

次に多くの作物にとってなぜ、pH5.5〜7.0が好適な範囲となるのかを見ていきましょう!

pHと必須元素の溶解利用度の関係性

上の表は、必須元素のそれぞれがどのpH帯で溶解(溶け出して植物に利用されやすくなる)しやすいのかを表しています。
大きな緑の丸は溶解度が大きく、小さな赤の丸は溶解度が小さいことを示しています。
pH5.5〜7.0は必須元素の溶解度が高い範囲だということが分かりますね!

つまり多くの作物にとってこのpH帯(5.5〜7.0)は、バランスの取れた食事ができ、健全に成長できる好適な範囲であると言えます。

アルカリ性に傾きすぎると、微量要素が溶解利用されにくくなり、逆に酸性に傾きすぎると、植物に有害とされているアルミニウムが溶出しやすくなります。
また、土壌pHは土壌病原微生物の発生にも関係していて、発生している病原微生物によってpHを調整する必要が出てきたりもするので、土壌pHは栽培する上で、かなり重要な指標となっています。

以上、土壌pHの重要性についてでした!
本日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

川島珈琲研究所

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