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実肥えって何のこと?

実肥えとは?

実肥えとは・・・「リン酸」のことを指します。
ということで今日は、肥料三要素のリン酸について解説していきます!

リン酸は、実肥え花肥えとも呼ばれているように植物の開花・結実を促進したり、植物の生長や根の伸長を助ける要素で、核酸の構成元素でもあり、植物体内のエネルギー伝達(呼吸作用)にも重要な働きをしています。

リン酸は効きにくい?!

施肥したリン酸の多くは、カルシウムやアルミニウム、鉄などと結合して、中でもアルムニウムや鉄と結合したリン酸は、溶けにくく植物が利用しにくい難溶性のリン酸に変わります。
特に火山灰土壌は、アルミニウムを多く含んでいるためリン酸を固定させる力が強く植物が利用しにくくなっています。
このように土壌の種類によってのリン酸の固定力の割合を指標化したものを「リン酸吸収係数」と言います。

リン酸吸収係数について

土壌100gが吸収したリン酸量をmgで表した値で、リン酸吸収係数が大きいほど、リン酸の固定力が強く、施肥したリン酸が効きにくいという意味を持ちます。
特に火山灰土壌である「黒ボク土」は、リン酸吸収係数が大きく、1,500以上であることが黒ボク土の指標にもなっています。

リン酸の欠乏症

  • 生長点や根の発達が悪くなる

  • 生育が悪くなる

リン酸の過剰症

リン酸の過剰症は比較的現れにくいと言われています。

  • 植物体内の塩基類含有量が低下する

  • 微量要素の吸収が阻害される

リン酸吸収係数は土壌の性質であるので、変えることはとても難しいです。そのためリン酸も、その土壌にあった施肥方法を考えて、工夫して栽培していくことが大切ですね。
以上リン酸についてでした!
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

川島珈琲研究所

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