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ねこむらからサエさんへ 2024/3/31 年度末:観劇色々

交換日記、雪組千穐楽が終わってしまってから、お久しぶりになりました。千穐楽やその他諸々、お疲れ様でした。サエさんのご贔屓様(達)の、4月からのご活躍も期待しています。

私は仕事の年度末の繁忙期を無事乗り越えてホッとしているところです。でも、年度初めも忙しかったりするんですけれどね。4月からも乗り越えたいところです。
しかし今年の花粉は強烈ですね…この1週間は頭がぼーっとしていました。

ところで、雪組千穐楽の後から本日までいくつかの作品を見たので記録しておきます。
特に、つい最近見ることができた千と千尋の神隠しは上期のベスト3に入るのかなーと思ったりしています。


ミュージカル「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド」

有澤ジョナサン/廣瀬ツェペリ

初日から数日が中止になり、延期してしまう…ということで話題を掻っ攫ってしまった期待のミュージカル。(実は中止が発表になる数日前に、なんだかやばそうだよーという噂は聞いていた)
B席の端っこから見ましたが、帝劇の円形の大きな盆を活用した演出でとても面白かったです。

最近流行りのミュージカルの作り方っぽくはないとは思うのだけれど、ジョジョの世界観を帝劇に現した、となると正解だなと思いました。本物の火を使ったり、効果音にドラム等を使ったりも、世界観に合っていた。
で、このディオ役のまもちゃんが大好きになりました。存在感も演技も歌もディオにぴったり!今後もミュージカルで活躍してほしいなあ、楽しみです。

しかしこれ、初日にちゃんと開いたら絶賛になっただろうし、でもこれだけ凝ってたらそりゃ延期するわ…と。ある意味、今までの帝劇ミュージカル制作側としての経験が通用しなかったのかもしれませんね。演出脚本は別として、ざっとスタッフさんのお名前を検索したのですが、割とベテランが多かったのに。

で、演出は目新しくて凝っていて好きなのだけれど、個人的には歌1曲1曲が長過ぎたり、あんまり重要じゃなくない?って思う人のソロが3曲もあったり、どう考えても場繋ぎで歌わせているよなあと思ったりで、ミュージカルとしてのバランスは悪いかもしれない。あと、ヒロインの衣装が酷すぎて憤慨してしまったのが逆に印象的でした…(彼女は悪くないし、もっと似合うやつを私が探したいくらいだった)。


HiGH&LOW THE 戦国 千穐楽ライブ・ビューイング

舞台チケットは取ってなかったので千穐楽ライブビューイングを見ようとしていたところ、チケット取りに出遅れてしまい…。結果的に、09シネマズプレミアム新宿という、舞台をやっているすぐ上の映画館で見ることとなりました。

かっこいいね!

109シネマズプレミアム新宿は以前も行ったことがあったので、その内訳(特別ラウンジでソフトドリンクとポップコーン食べ放題)とお値段(確か今回は7000円ちょっとかな)は承知していたのと、ゆったりした座席も好きだったので、まあお値段は相応ですかね。上映時間が長い映画をみるときはオススメです!

食べ放題のポップコーン!キャラメルと塩のハーフ&ハーフです

で、このHiGH&LOW THE 戦国 (略してザ戦)、2時間20分休憩なしでちょっと身構えていたところがありましたが、最後まで飽きずに観ることができ、期待以上に面白かったです。これは…劇場で見たかったな、と後悔するぐらいの。

歌はハンドマイクになるところが面白かったけれど、ダンスが迫力あってかっこよすぎたし、アクロバットも素晴らしかった。高速せり上がりは見ている分はハラハラしてしまったけれど、宝塚に関してフィーチャーしてくれるシーンもあり、LDHの皆様の実力も存分に堪能できたので、良いコラボだったんだなと思いました。
なにより男性の筋肉ってこんなに素敵だったか…?と見直す(なにを?)きっかけになったのでした。HiGH&LOWシリーズが人気があるのはすごくよく分かった作品。また設定からしてたぶん幾らでも物語が出来そうな感じなので、シリーズとしてこれからも期待していきたいと思います。


COME FROM AWAY

浦井くん出演の作品はいつも初日付近をみるところ、今回は終わりの方に観ることとなりました。911の物語っていうことは事前に教えてもらっていたけれど、ほぼなにも頭に入れてない状態で臨む。

100分ノンストップかつ場面と登場人物がくるくると変わるので、観る側もとても頭を使うけれども、その筋を追っていくのが快感になっていくというか。賞をとったり話題になるだけあるな!とこれまた大満足な作品となりました。

印象的なシーンはやはり、濱田めぐみさん演じるアメリカン航空初の女性機長になったビバリーのソロ「Me and the Sky」ですね。

しかし、その輝かしき初の女性機長であることが、後に万里生くん演じるイスラム教徒のアリが感じる屈辱(身体検査で、宗教的に禁止されている、妻以外の女性にプライベートゾーンを見られるということ)に繋がるってことが、なんて皮肉なんだろうと思ったりも。

私達は911も知っているし、航空機の機長に女性がなれなかった時代も知っているし、あの911後にどういうことがあったかも知っているから、その背景の知識もこの作品を成り立たせているんだなぁと、実話というのも含めてある意味2.5次元的作品だなと思いました。


星組『RRR × TAKA"R"AZUKA ~√Bheem~(アールアールアール バイ タカラヅカ ~ルートビーム~)』 『VIOLETOPIA(ヴィオレトピア)』

チケット取れなさそう!と思っていたのですが、友の会が友達になってくれたので見にいきました。
これまた、原作映画を見ず事前知識なし。でもよく分かって面白かったー。まこっちゃん演じるビームと、ありちゃん演じるラーマの友情が育まれていくところがけっこう省略されているんだなというのも分かってしまった。…なんで仲良くなったのかがやっぱり納得できなかったけれど。

事前知識なくても、あ、このシーン分かるな(CMでみたな)、これを舞台でやるとこれか!みたいな思わず膝を打つシーンが沢山あったのが楽しかったです。照明が凝っているのと、LEDランプの使い方が特に良かった。弓の軌跡とか。インド映画といえば弓だよ!的な。

VIOLETOPIAの方は、私はあんまりよく分からなかったかな。やりたいこと(これを見せたかったのね)というのは分かるのだけれど、他の人のショーに慣らされていると、どう見ればよいのかが初見だと分かりにくかったです。回数観ると面白いスルメ系かもしれません。

このロゴもテンションあがるー!ここもアニメになってました。


千と千尋の神隠し

3/25 マチネキャスト

チケット激戦の作品。客席は若い人から男の人達も多くて、つまり舞台オタクがあまりいそうにないのに、みんなどこでチケットとってんのよ…?と思いながら。(そんな私は友人に取ってもらいましたが)

アニメの千と千尋の神隠しのそのままの舞台化、といっていいと思います。これもまた、アニメを現実の舞台に持ってくるとどうなるんだ…?というような期待をそのまま叶えてくれる演出でした。
特に好きだった、千尋たちが銭婆に謝罪するために電車に乗って旅に出るシーン。舞台上でもアニメの同じような時間が流れていて、どこか懐かしい感じが思い出されるのも良い。

ジブリ映画の中では個人的に千と千尋はそこまで心に響くような映画ではないのですが(私が10代の女子ではないからというのもあるか…な)、アニメありきでの舞台化となるとすごく良く出来ていて満足度が高かったです。千と千尋みた!って思えるような。

主キャストは千尋が福地桃子ちゃんで、これまた本当に小学生に見えるのが驚きだった。とても良かったです。カオナシは仮面をとったらイケメンが出てきたって感じだし(ハクもそうだ、すごいイケメン)、湯婆婆の春風ひとみさんは夏木マリさんの湯婆婆と見分けがつかないぐらいの声色で、みんなアニメというお手本にかなり寄せてきているのだなーと感心してました。

私が特に好きなのはおばたのお兄さんなんですが、青蛙のパペットもったままうさぎ跳びで移動したりとか…負担大きくない…?と思いながらも、その体勢で後ろ向きで段差がある場所に飛んだのは正直びっくりしました。演技も上手だからまた見たい役者さんのお一人です。


*****
今回、こうみると原作ありだったり実話だったり、いわゆる2.5次元ものが多かったんですが、正解探しじゃないけれど…原作からどういう表現になるか、アナログの舞台の魅力を楽しめる作品が多かったのは良かったですね。

さて、4月からも色々と楽しみにしています。新年度も頑張りましょう。
(ギリギリに3月が終わるまでに書き終わりました…)

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