韓国マスオさん日記 〜全羅南道オススメ観光スポット①〜
光州でのカーライフ
光州に来てから5ヶ月が経過しました。以前にも書いた通り、光州で生活するには自家用車が必須です。ソウルや東京といった大都市のように電車や地下鉄が発達しているわけではないので、ちょっと遠くに行こうとすると車が一番効率的な移動手段になります。特に子どもを保育園に通わせはじめたいまは、車なしでの生活は考えられなくなりました。
車の所有者は名義上わたしのパートナーになっていますが、週末は義父も使っています。つまり2世帯で共有している状態です。義父はかなりの節約家なので、これまで買い出しに行く時はいつも自転車でした。車を買ってからは郊外まで湧き水を汲みに行くのに車を使っているようです。
ちなみに、光州は韓国で最も運転の荒い地域だそうです。複数名がそう言っているので間違いなさそうです。たしかに、片側1車線の道路を制限速度内で走っていると後続車が対向車線から追い越して行ったり、横断歩道の前で徐行していたら後ろからクラクション鳴らされたり、バスやタクシーが赤信号を突っ込んで行ったり、そんなことは日常茶飯事です(悪口ではありません、事実ですから)。路上駐車の取り締まりも全くといっていいほど行われないので、二重駐車する車もよく見かけます。パートナーのイトコに言わせれば、「光州で運転できれば、韓国どこ行っても大丈夫ですよ(笑)」とのこと。これは真実だと思います。
話がずれました。とにかく今回は、車を購入してから訪れた観光スポットについて紹介したいと思います。
①華厳寺(求礼郡)
車を手に入れたことで一気に行動範囲が広くなったわが家。このことを一番喜んでいるのは、どうやら義父のようです。そのことは、いつも無口な義父が自ら「みんなで華厳寺(화엄사、ファオムサ)」に行こうと言い出したことからもわかります。
光州から華厳寺までは車で約2時間。確かに自家用車がなければ中々行きずらいところです。上のリンクにある通り、6世紀に建立されたという歴史あるお寺。また華厳寺のある智異山(チリサン)は韓国を代表する山の一つで、かつてパルチザンがゲリラ闘争を行ったことでも有名です。そしてなにより、求礼(クレ)郡は祖母の生まれ故郷でもあります。わたしとしても一度は行ってみたい観光地でした。
出発前日、日本にいる父に「明日求礼に行くけど、おばあちゃんの生家がどこにあったかとか、わかる? 」とメッセージを送ってみました。祖母は2017年に亡くなりましたが、その姉にあたるお婆さんは90歳を越えていまなお元気です。もし場所がわかればわたしが直接訪れ、写真を送ってあげたいと考えたのでした。父から返ってきた答えは「おばあちゃんの生家がどこにあったのかはもうわからない。とにかく求礼に行ってくれるというその気持ちだけで感謝」とのことでした。
華厳寺には予定通り2時間ぐらいで着きました。韓国を代表する古刹なので多くの観光客が訪れていましたが、うるさすぎるということはなく、広い境内をゆったりと見て回ることができました。見晴らしのいい石段から、お坊さんが鐘を打つのを親子3人で眺めることもできました。言い出しっぺの義父も、孫に説明してもらって(?)満更でもない様子。
国宝も数多く存在するので、お寺を見て回るのが好きな人にはオススメです。ただ、日本から訪れるとなるとアクセス面で相当苦労するとは思いますが。
②和順温泉リゾート
https://www.konest.com/hotel/hotel_detail.html?h_id=jr_kumho&c=2023-02-14
韓国で暮らすようになって改めて思ったのは、日本の温泉は最高だということです。これほど温泉にアクセスしやすい国は他にないのではないでしょうか。温泉郷は全国に存在しますし、東京や大阪の中心部でも温泉に浸かるのは難しいことではありません。
それに比べると、韓国は温泉の数そのものが多くありません。温泉地はあることはありますが、日本ほど多いわけではありません。ちなみに植民地統治期に日本人が編纂した資料によると、朝鮮半島の温泉は北部、つまり現在の朝鮮民主主義人民共和国に集中しているようです。実は観光資源に恵まれているんですよね。
それでもここ光州から約1時間の距離に温泉があるということで、親子3人で行ってきました。ここ和順錦湖リゾートは温泉だけでなく、ウォーターパークやコンドミニアムも併設する総合リゾート施設です。駐車場につくと、大きな恐竜の模型が出迎えてくれます。和順で恐竜の足跡の化石が発見されたからでしょうか。
受付で料金を払うと鍵を渡され更衣室に入ることができます。この更衣室はウォーターパークの利用客も一緒に使います。ちょうどこの日は日曜日だったため、私たちのように温泉だけ楽しみにきたという客はほんの一握り。親子で遊びにきたという人たちがほとんどのようでした。
肝心の泉質は良かった、と思います。パートナーと二人で幼い子どものケアをしなければならないということで、ゆっくり浸かることができなかったのが残念でした。子どもがもう少し大きくなったらまたきたいと思います。でもその時はウォーターパークにいる時間の方が長くなってるかもしれません。
長くなってきたので今回はここまで。次回も全羅南道の観光地について書きたいと思います。