装釘のすばらしい書物02 「初稿 眼球譚」
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.「初稿 眼球譚」
Gバタイユ著 生田耕作訳
サバト館
Gバタイユがオーシュ卿名義で出したポルノ(?)小説。函つき
山本六三挿絵。1977年(昭和52)刊初版
スリップ、図書目録あり
表1にはエンボス加工した用紙を貼り付けて題字は箔押しだと思います。
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製本の仕様はドイツ装と呼んで良いのか分かりません。ドイツ装とは背と表1票4の平の部分が別素材で継ぎ表紙となるもの。をいいます。この本は平の表1表4に加工した紙を貼り付けてあると思うのでドイツ装ではないかもしれません。
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本文のレイアウトも古い洋書のようなノド寄りの版面となっており。山本六三の挿絵と相まって古風なある種の品格漂うエロ小説である。
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フランス文学界ではたとえばアポリエーヌなんかのように、匿名などでポルノを書く風習があるのだそうだが、受け取る方としては、真面目に受け取るべきなのだろうか悩むところ。
他に同名で特装版150部限定版、同60部限定版も存在するようです。。
..プラ・ラポルテ製本……背の表装材を先に本体につけてから、別に作成した平表紙を後からつける製本方法です。cf)ド・ラポルテ製本
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