人はみんな変態
星野源さんのエッセイ本、「よみがえる変態」を読み終え、ボーッとしている高校生です。
このボーッは未だかつて無いボーッであり、
そもそもボーッなんて言葉で表していいのかすら分からない、
世界ボーッ選手権があれば確実に優勝できるようなボーッなのです(森見登美彦さん大好き)。
なんだかふわふわとした気持ちで書いているので、文章がまとまるかは分かりませんが、がんばります。
そもそもどんな本なのかと言いますと、
「星野源がくも膜下出血で倒れてからそれを乗り越えるまでを記した本」です。ざーっくりです。
音楽のポップスっていう概念ぐらいざーっくりです(わかりにくい)。
でもあくまでこれは後半の部分を要約するとこうなるだけで、
前半の部分はエロから哲学まで幅広すぎるジャンルで綴られたエッセイのまとめです。
本当に女性誌で掲載してたものとは思えん。
なので最初はすらすらと楽しく読み進められるのですが、その分後半の部分がずっしりくる。
重い。二郎系ぐらい重い。
文章はあまり重くなりすぎないようにと配慮されているのですが、それを突き破って死線をさまよった人間の様子がドカドカくるので。
あぁ、生きることを選ぶだけで、それには苦しみや痛みがセットでついてくるんだなと。
死っていうものは思っている以上にずっと近くにいるんだなと。つくづく実感しました。
でもこういう経験をしたからこそ、
今の「星野源」があるんだなあと感慨深くもなりました。
後遺症なども一切なく、無事生還できたのは本当に奇跡だと思います。良かった(ただのファン)。
読み終えてみて、人生というものはいつ何が起こるのか分からないけれど、それを理解し、ある程度諦めた上で、楽しさを見いだしながら生きていくことが本質なのではないのかなと思いました。
ファンの人は源さんの過去を知ってもっと好きになると思うし、
そうでない人も、1度読んでみてほしいです。
死の淵から這い上がってきた人間から、何かしらを得ることが出来ると思います。
最後に、本の中から好きな部分を抜粋して、終わりにしたいと思います。
「おっぱい揉みたい」と声に出すだけで全てがどうでもよくなり、気持ちが楽になるー(中略)ーおっぱいという言葉が持つ感触の豊かさ、奇跡のネーミング力には脱帽である。
飽きたならすぐに止めればいいが、好きなのなら、止めるべきではない
サブカルというものが存在しない今、そうやって馬鹿にすること自体が滑稽で空虚だ。好きなものを素直に主張しにくいそんな状況は、とても悲しい。
人間より長い歴史を持つ動物たちを「普通」としたら、服を着て着飾ったり、向かい合ってセックスすることを正常位とする人間はもうフェティッシュの固まりだし、みな変態です。
#10
3/40
あー疲れた。おっぱい揉みたい。
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