
杉田水脈・擁護論1):「生産性」の概念
1) >「生産性」なんて使うのは政治家として一発アウトだろう
「生産」には、実は「せいさん」という読みと「しょうさん」と読む言い方がある。「しょうさん」を広辞苑で引くと、(1)「せいさん」に同じ。(2)子を生むこと。出産。と定義されている。
「生産性」は、経済学でも普通に使われている概念である。例えば、「人口再生産率」「生産年齢人口」など「生産」は普通の経済学用語なのだ。従って厚労省でも、次のように用いられている。
再生産率:人口の再生産のカを表す指標。
(1)粗再生産率(または合計特殊出生率)は,女子人口の年齢別特殊出生率を合計したもの。
(2)総再生産率は,女子人口の年齢別女児特珠出生率の合計で,人口の再生産力を,出生児中,次の世代に母となるべき女児のみに着目して表したもの。
(3)純再生産率は,さらに出生女児の死亡を考慮に入れたもの。
http://note.masm.jp/%BA%C6%C0%B8%BB%BA/
家族法の専門家たちも子供を生み、育てることを「再生産(リプロダクション)」という言葉を使って言い表し、その機能については「再生産機能」と呼んでいる。
この経済学的な指標を踏まえれば、LGBTに“(再)生産性”がないというのはとりわけ問題にすべき発言ではない。杉田水脈氏を批判する者たちが敢えて曲解しているように”LGBTは生きる価値がない”などと優生学的な差別発言を彼女がしていたわけでは断じてない!(因みに、“生産性”は“再生産性”の代わりによく用いられる。)
つづく
⇒杉田水脈・擁護論2):LGBとT
⇒杉田水脈・擁護論3):"男女平等は妄想だ"発言
⇒杉田水脈・擁護論4):彼女の見解を敷衍する
⇒杉田水脈・擁護論5) :ガチの当事者氏による評論
⇒杉田水脈・擁護論6):バッシングの嵐
⇒杉田水脈・擁護論7):バッシングされる理由
⇒杉田水脈・擁護論8):NHK番組批判
⇒共愉──クイアの難問を解く生き方
⇒反‐反捕鯨論
⇒ドンチャン騒ぎには耐えられない!