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ひさしぶり
幼馴染達に久しぶりに会って来た。会場は幼馴染の実家にて。よく遊びに行った昔と変わらない間取りの家はとても懐かしかったが、家具が所々無くなっていたり配置が変わっていたりして当時よりも居間が少し広く感じられた。
幼馴染のひとりは二児の母をしている。四月に次女が誕生したばかりだ。幼少期からしっかり者だった彼女はやはりしっかり者の妻・母になっている。
それから少ししてもうひとりの幼馴染がやって来た。呼び鈴も押さずに外から大きな声が聞こえる。遊びに誘いに来た時の声がする。その一瞬、ランドセルを背負った私と彼女らが見えた。様な気がした。めかすことがなく、スカートも滅多に履くことのなかった三人だった。
遅れて来た幼馴染の方は先月に入籍をしたばかりだ。幼少期から声が大きくよく笑い、賑やかだった彼女はやはりそういう奥さんになっていた。結婚祝いのサプライズに感激し、その場にはいない夫にすぐさま電話をかけ、テレビ電話越しに彼を紹介してくれた。
しみじみとしていたら「Kerocoちゃん、変わらないねー!」と、二人。
「おんなじこと、考えてた」と、私。
りあくえ水曜担当
ミラクルファンタジスタKeroco