100均のseriaがオタクに優しいばかりかオタクを愛し始めた件について
※記事の内容に人形制作の画像が含まれます。パーツごとの写真（例……頭だけ、身体だけ）が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。
最近の100円均一ショップが凄まじい。中でも「100円均一」に拘るseriaはお値段以上なデザイン性のある小物・雑貨に加えてハンドメイド材料がかなりつよつよである。そんなseriaはオタクに優しいことでも有名で「推し活応援グッズ」の並びも目立っている。推し活＋ハンドメイドで、手軽に推しグッズを作れるアイテムも豊富だ。
さて、そんな驚き満載のseriaはつい最近も最近、一部の界隈を震撼させた。
早速フリマアプリで転売されている……
一部の界隈というのは造形……ドール・フィギュア・ミニチュア系のことで中でもカスタムドールユーザーが歓喜したのではないだろうか。写真にある19cm可動ボディと何より以前よりリクエストの多かったアイデカールが発売されたからだ。
元々、セリアにはドル活シリーズというラインナップがあり1枚目の写真中央のボディが売り出されていた。それに対応するヘッド2種が続いて発売、それからは左端の小さな7cmボディ＋ヘッド2種が並んだ。そして今回の19cmボディである。（対応ヘッドは中央サイズと同じ）
ドールの命は顔（諸説あり）と言われることもあるがそれもそのはず、顔を作る作業というのはとても難しい。ヘッドに「入れ目」するか「描き目」をするか、模型用アイデカールを使用するか等の方法があるが、不器用な私にとっては入れ目も描き目も難易度が高すぎた。
入れ目とはヘッドにアイホールを開け、その中にドールアイ（目）を入れ込むことである。ヘッドが開頭しないタイプの際は開頭しなければならない。また、アイホールの形や入れ込むアイの種類、そして施すメイクによって印象が全く変わってくる。カスタムの幅は最も広いのではないだろうか。沼である。
そして描き目とはヘッドにアイを描き込むことである。こちらの作業はしっかりやれば模型の塗装作業に近い。画材はアクリル絵の具を使用することが多い様だ。材料費が入れ目よりはかからなそうだが……。
どちらにしても繊細さ・器用さと美術的なスキル・感性が必要になってくる。そして何より美麗な顔を作るためには「左右対称」である。人間の顔は左右非対称だ、そしてドールの多くは左右対称である。左右対称の顔立ちというのは人間の感覚的には完璧で究極の美であるとされる。入れ目にせよ、描き目にせよ、パーツを左右対称にするという作業が難関なのだ。
アイデカールも左右対称に貼るという作業からは逃れられないが、パーツ自体は既に左右対称であるため造形初心者である私にでも手を出しやすい。が、初心者が扱うには模型用アイデカールは高かった。勿体なかったのである。その点、1シート税込110円というのはかなり手が出しやすい＝失敗しやすい。
お気付きだろうか、上のアイデカールの写真。シートに欠けがあることを。そう、何を隠そう現在作業中である。
鏡を見ながら微調整を繰り返した結果、妥協したのもあるがほぼ左右対称に貼れたのではないかと思う。左右対称を意識せずに正面からの見た目だけを考えて貼るなら子ども達でも楽しむことが出来るだろう。使ってみてお値段以上だと思ったのはseriaのアイデカール、なんと片パーツずつに予め綺麗にカットされている！自分でパーツを切り分ける必要がないのは嬉しい！そして1シートに2サイズ、これは発売中のヘッドの2サイズに対応している。
（何でseriaって各方面のオタクにこんなに優しいの？優しいっていうか愛してるよね？自分で言うのも何だけど、愛されちゃってるなぁって感じるもん）
Xで「seriaドル活」について調べてみると一部のユーザーからは「ドールウィッグが販売されるのも時間の問題ではないか」という声が上がっている。確かに、身体・頭・顔ときて足りないものはそこだ。
人は愛されれば愛される程わがままになっていくものである。それにどこまでseriaが企業努力という愛を注いでくれるのだろうか。
Keroco不器用なりの作業（予定）
りあくえ水曜担当
ミラクルファンタジスタKeroco