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東南アジア周遊/バックパック旅行【22日目:Cambodia/Siem Reap】アンコールワット

こんにちは。
シェムリアップ4日目です。

ようやくアンコールワットに行ってきました。
今回は日本語ツアーに申し込み、ガイドさんは日本語でアンコールワットの歴史を教えてくれました。

ツアーの人数は多い日で20人前後、ですが今回は5名でした。ミニバンを借りて、遺跡群を巡っていきます。
文章だけだと飽きてしまうと思うので、今回は写真多めの記事にし、アンコール遺跡群の壮大さを伝えられればと思います。
※肉眼はもっと凄いです。

朝焼け時のアンコールワット

そもそもアンコール遺跡群とは何か?カンボジアとは何か?クメール王朝とは何か?を簡単に知っておく必要があると思います。

なぜなら、この巨大な遺跡は何のために作られ、歴史を知った方が面白いからです。

みなさまはカンボジアの国旗はイメージつきますでしょうか?🇰🇭
まず、この国旗に描かれているのがまさにアンコールワットです。
アンコールワット周辺には様々な遺跡があり、周辺の遺跡群とともに1992年に世界遺産に登録されています。

アンコールワットは12世紀初頭、当時の王であるスーリヤヴァルマン2世により30年以上の歳月をかけて建立されたヒンドゥー教寺院です。

ヒンドゥー教の創世神話に登場する“乳海攪拌“

当時は王が代替わりしたことを示し、ご先祖様を祀るために、新たな王が即位するたびに新しく寺院が作られました。アンコールワットもその一つです。
アンコール遺跡群と呼ばれるのは、周辺に同じように寺院を立てていたからです。
カンボジアの現在の首都はプノンペンですが、当時アンコール朝時代はシェムリアップにありました。

王の死後、アンコール王朝が終焉を迎え、隣国のシャム(現在のタイ王国)からの影響が強くなり、16世紀ごろにはヒンドゥー教寺院から仏教寺院へと改修されました。なので、ヒンドゥー教寺院が仏教のための寺院に変わったと言うことです。

ヒンドゥー教の神々や女神の姿を表した“デヴァター”

アンコール王朝初期はヒンドゥー教が強く信仰されており、寺院に祀られる神もヒンドゥー教の神々でした。ヒンドゥー教の主要神格はブラフマー、ヴィシュヌ、シヴァの3神。

アンコール王朝の最盛期を築いたジャヤヴァルマン7世はクメール王朝初の仏教徒と言われており、数々の仏教寺院を建立しましたとされています。特に有名なのがバイヨン寺院で、50以上もの巨大な観世音菩薩です。

南大門
バイヨン寺院

宗教戦争の影響もあり、顔のない遺跡があったり、壊されたりしている遺跡もあり、非常にリアルでした。

頭がない遺跡
足首より上がない遺跡
壊された遺跡

ここまでで簡単にご説明させていただきました。
少し長くなりましたが、写真を見てイメージを膨らませていただけると嬉しいです。

中央の塔門は「王の門」とよばれ、かつては王専用の門でしたが今は誰でも通ることができます。

西塔門

第一回廊を一周して西側中央から内部へ入ると、十字回廊に出ます。
中央付近の柱には1632年にここを訪れた日本人、森本右近太夫が記した墨書が残されています。

日本語で記された墨書

急な階段を上がっていくと第三回廊へと繋がります。
第三回廊は「神の領域」とされる高所にあり、第二回廊から高さ約13mの急階段を上ります。かつては元々あった石段を上りましたが、現在は安全のために手すり付きの木製階段が設置されています。ここから先は帽子の着用や肌を露出した服装はNG。

第三回廊は中央祠堂を囲む4基の祠堂を結んだ一辺約60mの正方形。区切られた4つの空間は王の沐浴池で、地上約30mの高さに水を溜めることができた灌漑技術を誇示する目的もあったといわれています。

中央祠堂

そして夕方になると綺麗な夕日で照らされます。

夕暮れ時のアンコールワット

ここまでアンコールワットについてご説明させていただきました。
アンコール遺跡群として世界遺産登録されていることもあり、周囲には素晴らしい寺院がたくさんあります。
実は、アンジェリーナジョリー主演のトゥームレイダーのロケ地もあります。

簡単に写真を載せるので見ていってくださいね。

Baphuon Temple

Bayon Temple

象のテラス

ライオンのテラス

Ta Prohm Temple”トゥームレイダーのロケ地”
屋根の上に樹齢400年以上の木が生えている

まだまだ写真はありますが、アンコール遺跡群についてご説明しました。

アンコール遺跡郡の入場料は1日券:37ドル、3日券:62ドル、 7日券:72ドルです。窓口、オンラインで購入が可能です。

1日券で5,000程度かかるのは割高な気がするかと思いますが、一度見て後悔はないと思いますので、カンボジアに行った際は行ってみてください。

想像以上に広大な遺跡群です。ある程度の余裕を持って行くことをお勧めします。

明日はシェムリアップからプノンペンに移動します。
プノンペンでは行っておかないといけない場所があります。

それは約40年前にカンボジアで起きた大虐殺の博物館です。
カンボジア人口の4分の1が殺された悲劇。それも今より40年前。

その博物館には行こうと思っています。

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