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ライオンズが私の2020年を救ってくれた話

自分の好きなものが、深く深く私の心を傷つけた2020年。
こんな1年無かったことに出来ればいいのに…と思っていたけれど、そんな2020年ごと私を心底救ってくれたのもまた、自分の好きなものだった…というお話。

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2020年初頭は、怒涛すぎた2019年のラストスパートのはずだった。

推しのバンドが20周年だった2019年。
47都道府県ツアーのために毎週…いや数日ごとに全国を飛び回る日々。
千秋楽を2月末に控えていた。

推しの声優も15周年だった2019年。
ここ3年くらいのイベントはほぼ全通していたのでこちらでも全国を飛び回り、最終的にはハワイにいたりして。
記念イベントやライブのスケジュールが春まで埋まっていた。

何故か突然ミッチーこと及川光博にハマってしまったのは、2019年で一番の想定外。
ツアーも10本くらい通ってしまったし、お泊まりFCイベントで超密着2ショットを撮ったりもした。
春からの新譜ツアーは、前述のツアーやイベントがひと段落したあとのスケジュールだったので、ほぼほぼ全通するつもりでいた。

それ以外にも2019年は推しミュージカルが再演したり、推し球団であるライオンズがまさかの連覇をしたり、楽しかったけれどむちゃくちゃだった。
けれど震災以降、そんなむちゃくちゃな日々が当たり前になってしまっていたから、これが「普通」だった。

そんな日々が2月の中旬まで何の変哲もなく続いていたけど、突然あっけなく日常から切り落とされて、ぷっつり途絶えた。

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ただ、正直なことを言えばそんな「日常の断絶」に救われた部分は大きかった。

2019年に無理をしすぎたツケが大きすぎて、金銭的にも肉体的にも疲弊していたし、年齢的にも限界を感じていたから、ある意味この状況はラッキー。
オタク辞めたい〜〜と思っていたのに、強制的に辞められるじゃん!!ってウキウキしてたんですよ。本当に。

確かに開幕しなかったオリンピックのチケットの権利はまだ手元にあるし、開催されずに来年に延期された安美錦の引退相撲のチケットも大切に保管してある。これらを今年のうちに見ることができなかったのはとても残念。

みんなの貴重な2020年は先延ばしされたまま消耗してしまったけれど、まあ生きてさえいればなんとかなるだろう。
ちゃんと手洗いうがいして、人混みを避けて、マスクして消毒して………真面目に過ごしてたよ。
推しのクソ不祥事クソスキャンダルが世に解き放たれるまでは。

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人生 is 絶望ビリー。
どんなライブイベントが中止になったことよりもなによりも、ああ、今年終わったわ…とめまいがした。当時まだ5月なのに。

一生好きなんだろうなって信じて疑わなかった相手が、全くもってくだらない不祥事で社会的に死ぬことは本当に虚しい。ばかじゃないの。
びっくりするくらい心が傷ついて、折れて、泣いて泣いて過ごした日々はまさに地獄。

それ以外にも今年は意味わからないくらいひどくて、総勢15人以上の好きなひと、好きなコンテンツの主力メンバーが次々と不祥事に斃れた。
どうなってんだ2020年。私、不祥事ソムリエかよ。そんな資格取った覚えないぞ。

私の貴重な2020年は大きな傷とトラウマによって消耗された。好きだったものに冷めていく過程って切ないね。

そうやってぽっかり大きな穴の開いてしまった2020年。
そんな大きな穴の中で、私は地平を駈ける獅子を見た。

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オタク、ぶっ生き返す。
いや結局オタク辞められないんかい。

いやーーー、めっちゃ野球見た。死ぬほど見た。新規ハイか?ってくらい見た。新規なのかもしれない。こんにちは、新規オタクです。
プロ野球ファンとしてライオンズファンとして2020年に過ごした日々は、正直プロ野球を好きになってからの人生で一番充実して、一番楽しくて、ずっとこんな野球ファンになりたかったんだよな…という夢を叶えられたような1年だった。

コロナ禍なのにも関わらず。いや、コロナ禍(+α)で他の趣味が軒並み死んでしまったからこそ。
コロナが無ければこんなに野球を見る余裕はなかった。見る時間がなかった。多趣味な私が悪いのだけれど。

ライオンズは今年優勝できなかった。
11月8日に幕張で見た光景は去年の9月24日に同じ場所で見た光景と大きくかけ離れていて、しんどくて胸が張り裂けそうになった。
たぶんこの感情は去年までには持ってなかった悔しさとか、もどかしさ。
私、めちゃくちゃライオンズ好きじゃんって思った。

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今思うと何にも無かった今年上半期で唯一動きがあったのってプロ野球くらいだったから、そりゃあ必然的に依存してしまったのかもしれないけど。
ちなみにその頃の回顧厨記事はこれ。

中学生くらいの頃の私もプロ野球しかない日常だった。だけど今や金も行動力もあの頃とは全然異なっているから、気が遠くなるような遠さを感じた西武球場前駅に、今の私は週4くらいで通えるようになったんだぞ!って、ちょっと誇らしい。
※残念ながら2020年になっても家からの物理的距離は変わっていない

今までは「2.5時間かけて来て負け試合ですか?!」みたいな感じだったのも、コンデジを買ってからは「まあ写真の撮れ高激アツだったからいいや〜☆」みたいな感じになった心境の変化も良い方向に転んだんだと思う。
ありがとう、自宅にデジカメを忘れた過去の私。

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我ながら引きの強さと運の良さには自信があるのだけれど、応援していた選手が次々と活躍したのも救いだったのだろうと思う。

まずは森脇亮介選手。
今年の活躍は言わずもがな…だけれど、それでも想像を遥かに超えていく大活躍をするなんて、なんだか夢みたいだった。
シンデレラストーリーを遠くから見つめることが出来たのは感慨無量としか言いようがない。
森脇屋さん(森脇屋さんとは?)をやって、予想外のご褒美をいただいてしまったことは、ありがたく胸の奥にしまっておく。

柘植世那選手。
ルーキーにハマる、って人生であんまりなかったことなので、日々新鮮な気持ちで活躍を見守れたのは嬉しかった。
プロ初スタメンが現地だったのは本当に鳥肌が立ったな…偶然なんだけども。そしてプロ初ホームラン。…こりゃあこの先も見届けなきゃ嘘じゃん!ってなっちゃうでしょ。めちゃくちゃ幸せですね。

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そして、山野辺翔選手。
彼がいたから、私の2020年は一気に大逆転した。何もかも救ってくれた。2020年楽しかったよ!って思えた。
くそでか感情すぎて逆に何も書けない。ただただこのツイートに全てが詰まってる。

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結果終わりよければすべてよしってことで、とりあえず2020年楽しかったなーと、及川光博ライブ「ゆくミッチーくるミッチー」(イベント名が天才)から帰宅して、この文章をしたためています。ミッチー堪能した〜〜〜

ライオンズの次に2020年を救ってくれたのは間違いなくミッチーでしたよ。供給多くて、テレビによく出る推しがいるの、大事ですね。
そして何より「スキャンダルがない」。最高ですね。痛感しました。半沢おもしろかったなー。

結局オタク辞めるつもりが辞められなかったので、来年もいろんな現場に行ってしまうんだなあ。楽しみにしておきます!

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