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話題を振るとすれば原美術館-ついでの話
□前置き
美術館に行って、展示をみて、ああだこうだなんて話、一方的にしたって、こっちはなにも面白くない
ゆえに、実際に行ってみるべきである
そのためのインセンティブになれば、なんて独断的且つ稚拙な文しか書けない奴が言うことではないが。
だが私が書くのはそういうものであり、いちいち説明するのは面倒だが、自分なりの理論はある、統一されてなさそうで、実は統一されている、そんなのである
加えると、文章を書くときは、まず誰に宛てているかを考えるが、ここでは特別にそれを意識しないことにした
□原美術館
東京都品川区の閑静な住宅街に佇み、その光の差し込み様は儚く、私はこの格子の窓に惹かれたのであった
空間というものにこれほど魅了されるとは、
館内に入る以前に思わぬ足枷にはまってしまった
元々は当時開催されていた加藤泉の展示が目的であったが、記憶のほとんどがこの格子窓である
それからのことは話すまでもないが、
原美術館は今年で閉館してしまうそうだ
私の記憶ではまるで異世界であった場所ゆえ、まさに幻となるだろう