振られた女の奮闘記
先日大好きだった彼に振られた。
彼がいたら何もいらない。彼に私の全てを捧げても構わない。
本気でそう思っていた人だった。
出会ったのは小学一年生の時
だと思うけど、小学校六年間で彼の思い出は全くないので、
本当に出会ったのは中学三年生の時
同じ小学校だったこともあり、あんまり知らなかった彼のことを勝手にこういう人だ!と決めつけていて、ほんとーーに全く意識していなかった。
意識し出したのは文化祭の準備を始めた9月頃。
クラスで劇をすることになって、目立ちたがりの彼は主役をすることになった。(その頃はクラスのお笑い担当の人というイメージだった)
中学三年生の男の子なんて、一生懸命やるのがかっこ悪いなんて思うところがあるから、大半の男子はちょっとダルそうにやっていたけど、彼は全てに全力ですごくキラキラしていた。
そんな彼を知らないうちに大好きになっていた。
仲良くなって好きになったとかでなく、頑張っている彼を見ているうちに好きになったので仲良くなるまでも一苦労だった。
クラス委員になって席を近くにし、授業中に一生懸命気を引いて話すきっかけを作ったり、彼と仲良しの友達をワンクッション挟んで喋れるようにしたり・・・。そんな努力が実って卒業までに仲良くなったけど、告白して呆気なく振られた。
高校三年間も彼のことが大好きでちょくちょく連絡とったり会ったりしていたけど、大学生になってから疎遠になって、大学四年生の終わり頃に再開した。
もっとアタックしたらよかった!という後悔があったからか、社会人になってから猛アタックを続け、セフレ期間を経て今年の2月に晴れて恋人になれた。
付き合っている間は私のことが大好きだと言ってくれていたし、実際好きでいてくれていたと思う。
私も無限の愛情を注いでいたし、彼のために何でもしてあげていた(そこも良くないところだったと今は思うけど)
毎日電話か会うかしていたし、すごく居心地がよく相性がいい二人だと思っていた。
しかし、突然振られた。
「こまつなちゃんといるとすごく楽しくて落ち着くし、大好きやけど、ずっと平凡な毎日が続いてるのを変えたい。もっと色んなことに挑戦したいし、他の人とも付き合ってみないとこまつなちゃんとの結婚は考えられない。」
「こまつなちゃんのこと好きじゃなくなることはない。次付き合うときは結婚しよう」
24歳という微妙な年齢だし、結婚を考えるには他の人とも付き合わないと・・・という考えはまあごもっともだと思う。私だって他の男を見たほうがいい。
けど、実際は私にも飽きてきたし他の女の子とも付き合いたい。やっぱ私がいいって思ったとしても、きっと戻ってくるだろう。と舐められてるといったところだろう。「また戻っちゃいそうやなー」「俺が戻ってくるまで好きでいて?」なんてしっかりキープまでされた。
ずっと好き好き言って尽くしすぎた私も悪いが、ここまで舐められているのは流石に情けない。
また会うことがあったらめちゃくちゃ綺麗になっている私でいないと悔しい。
振られてから一ヶ月、正直毎日めちゃくちゃ辛く何もやる気が起きないし、絶望と共に目覚める。
けど、自分磨きと趣味に勤しんで、「あーあの時手放さなかったらよかった。」と大後悔するような素敵な女性になる。
ここからが私の奮闘記だ。