“ともだち”ということばを辞書で引く
先日妹から「友達いないから友達欲しい」と相談された。(本人はそんなに欲しそうでもなかった)
はて、友達とは?
最近自分も友達には全然会っていない。
その方が楽なのだ。
いつからか、周りの人達が自分より先に結婚し、子どもを産んで母になり
そうして取り残された気分でいたけれど、
でも季節が移り変わるように人間関係だって時間とともに変わっていくのに
自分はそれに抗おうとしていただけだと最近になって気づき、まぁ流れに任せようと思ったら
なんだか今は誰かと遊びに出かけたり、無理して共通の話題を見つけてしゃべったりしなくていいやって。
そんなことをずっと受け入れられたのも
またまた吉本ばななさんの本を読んだからで。
ありがたい。本は自分に気づきをたくさんくれて、語りかけてくれる。
ただその本も自分から選んで手に取らなければ一生知る(知り合う)ことはないのだから不思議だ。
“互いに心を許しあって”が友達の定義なら
相手が本や動物であってもこれって成り立つ。
(相手がどう思っているかわからないところもまた人間と同じだ)
だから友達に会うように、今私は本に会いに行ってそれに笑わせてもらったり、泣かせてもらったり、たくさん共感したりしている。
そして、最初に出てきた妹だが、私とは4歳離れているがまぁまぁの変わり者である。
(卒論に自分のエッセイを書いて提出したらしい)
でも、家族であってもわたしはこの血の繋がった“ともだち”の存在にとても感謝している。
ほんとの意味で気兼ねなく話せる“ともだち”であり、ずっと繋がりが消えることがない(色んな意味で)のだと思うと、
この人を産んでくれた母と父に感謝の想いでいっぱいになった。
兄弟、姉妹、それが人間ではなくとも
どんなかたちでも“ともだち”を感じることはできる
という新たな発見でしたとさ。