母 パーキンソンになる 4

 母がパーキンソン病と診断されてから早2カ月が過ぎた。早朝、起きてから数時間はすくみ足の症状が出るようだが、服薬前に比べれば大分落ち着いているように見える。手の震えは側から見ていてほぼ気にならない。朝はまず水をコップ一杯、あとは緑茶を飲ませ、それから朝ごはん。ご飯、味噌汁(ワカメ、舞茸、なめこなどの出番が多い。時に前の晩の残りの具沢山豚汁など)、豚肉焼いたもの、鶏のレバー煮たもの、焼き鮭、ブロッコリースプラウト・ブロッコリー、カボチャ、牡蠣の生姜で炊いたもの、卵焼きなどを松花堂弁当のようにちょこちょこと並べる。甘酒をのせたヨーグルトが定番デザート。朝食後はゆったりと座って、しばし「ぼーっ」。10時に床について夜中の2時過ぎに目が覚めるとなかなかその後が熟睡できなすようで、これが目下の悩み。
 とにかく、高カロリー点滴よりも自分の口から食べる一口が大事だと思うので、食欲が落ちた時は必殺技、大好物の苺のショートケーキの出番となる。いいバター、卵、クリームを使用しているケーキ屋さんの作るショートケーキは胃もたれもせず、パクパク食べてくれる。ケーキやクッキー、焼き菓子には温めた牛乳を添える。きちんと食べられるということが、次の食事につながる。「ご飯食べない人にはケーキないからねー」「やだ」ww
 幾つになっても筋肉はつくのだが、加齢とともについた筋肉はすぐ落ちる。今日も騙して煽てて、踏み台昇降を頑張ってもらおう。動かないと食が細くなるのでね。手をかける必要があるのだが、手をかけすぎると依存度が増す。依存度が増すと本人の意識に緊張感がなくなってしまうので、なかなか塩梅が難しいところだ。


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