Solana DeFi projectの見分け方
この記事はSolana Advent Calender 2日目の記事です.
この記事ではSolanaのDeFi新興プロジェクトがScam(詐欺)なのかそうでないのかをどう判断するかを書いていきます.
Disclaimer:
①紹介する判断方法が完全ではないこ
②当記事は投資助言ではないこと
③判断はすべて自己責任で
ということに留意してください
当記事で紹介するSolanaのprojectの見分け方
1. Solanaの開発者コミュニティをフォローする
2. 開発者の英語のTweetに興味がない場合はmuteする
3. 新興プロジェクトを見つけたとき共通のフォロワーを確認する
アフロ印とは
アフロ印とは上のAlbert氏の記事で紹介されたSolana Projectの見分ける方法でありDEG鯖(旧FTX日本勢鯖)で主に利用された呼称である.
簡単に説明すると,Sam-Banked Friedman (通称アフロ)が何らかの形で絡んでいるProjectはRugらない傾向にあるというものである.
細かい判断材料は元記事を参照してほしい.
この判断方法が機能していた理由はAlamedaの惜しみないProjectの投資であり,その恩恵を受けたprojectはそもそもRugる必要もなかったためであると考えられる.
Alamedaが崩壊後に続々とProjectが崩壊したのを見るのはなかなかにいろんな想像をかきたてるがこれはまた別の話である.
(Parrot/01/Swim/Atrix… 枚挙に暇がない)
FTX崩壊とアフロ印の消滅
FTX崩壊後,完全にアフロ印は機能しなくなった.逆にAlamedaがVCとして参加していたということがprojectの汚点として見られる側面もでてきたと言える.AlamedaがVCとして参加している場合にAlamedaが保有するトークン量は多く,それらが現在売られるタイミングを今か今かと待っている.
では今のSolanaではどのようにProjectを見極めていけばいいのか?アフロ印の代替となるものは何か?
本記事ではどのように新興Solana Projectを見極めていけばいいのか,筆者が用いている方法を紹介する.
コミュニティ ~アフロ印の先~
「Solanaには強いコミュニティがある」
FTX崩壊は幸か不幸か,コミュニティの結束を高めコミュニティ主体のエコシステムの形成に寄与した.SolanaはFTX崩壊というBlack Swan Eventの後でも開発者コミュニティが精力的な活動を続けてきていることが広く知られている.
コミュニティが重要な役割を担うSolanaでは「コミュニティに属しているかどうか」が非常に重要になる.具体的には,プロジェクトの開発者やコミュニティマネージャーがコミュニティ内で他の開発者と繋がりを持ちリスペクトされているかどうか である.
Solanaという開発環境が独特(非EVM)という側面もあるのかもしれない.
新たなsolidなプロジェクトを立ち上げるときにはどうしてもコミュニティに属し学ぶ必要があるということも考えられる.
具体的にどのようにProjectの良し悪しを判断するのか?
簡単に言えば「Twitterアカウントのフォロワーを参考にする」である.
ではTwitterのフォロワー数を把握すればいいのか?というとそうではない.
コミュニティのどの役割の人がどの程度フォローしているかを参考にするのである.
コミュニティの役割には以下があると筆者は考えている.
1. Toly
2. Founder/Developer (Project関係者)
3. SuperTeam
4. DeFi Maxi/Community Manager (非専属)
順を追って紹介していく
SolanaのFounderの一人であるToly
Tolyにフォローされているprojectはかなり信頼が高いと言える.Tolyと個人的に面識のある人がproject内にいるか,Hackathonなどで注目されたか,いろんな要素が考えられる.ただ,何らかのつながりがあることは確かでありそれは大きな信頼の指標になる.
ちなみになぜかもう一人のFounderのRajはあまりDeFiの新興プロジェクトをフォローしていないように見える.(データはありません)
Founder/Developer (Project関係者)
Solanaの開発者達からのフォローがどれだけあるかは最も重要な判断材料である.その開発者の素性がdoxされている可能性が高まるし,ScammerにとってScamのコストにしては大きくなりすぎるし捕まるリスクも増加するからである.
開発者コミュニティ内での情報伝達は外部よりも早く広く伝わっているようであり,新興プロジェクトも誰かの知り合いが参画している場合が多いようであり,情報共有がなされているようである.いくつかの例として以下のようなアカウントが挙げられる.
SuperTeam勢
SuperTeamとはSolanaの開発者コミュニティの一つである.開発が活発な国には国単位でSuperTeamDE (ドイツ) SuperTeamIn(インド) SuperTeamUK(イギリス)などがある.
SuperTeamに属している開発者やコミュニティ関係者からのフォローはローカルコミュニティでの活動を示しており,非常に信頼できる.
逆にインド発のProjectなのにSuperTeamIndiaとかかわりがない場合は要注意だと言える.このような場合には筆者は確実にSuperTeamIndiaの人達に意見やProjectの評判を聞く.知らないと答えた場合は触らない.
Solana DeFi Maxi/Community Manager(非専属)
この二つの役割は補助情報である.Solana DeFi MaxiやCommunity Manager(非専属)の人達は新興プロジェクトに敏感である.しかし,彼らのDDは必ずしも完全ではない.そのため,あくまで参考情報として考慮すべきである.開発者達がフォローをしていてかつ,DeFi Maxiがフォローしている場合により有望なProjectだとみることができる.
もう少し書き加えると,Discordなどで雇われのMod(コミュニティ管理)をしている人の情報は要注意だということ.有名な人がModをやっていてもそのProjectがScamかどうかの判断には利用できないということ.前回のバブル時に有名なコミュニティマネージャーやModがいたのにRugるprojectは山ほどあった.実際にAlbert氏の記事で登場するLuna yieldのModは当時雇われModとして様々なProjectで顔を見たD氏(名前は伏せるがわかる人にはわかる)である.筆者も最初期は見たことのある人がModをやっていてちょっと安心したみたいなことが多々あった.
注意してほしいのは,ModやModのDDが悪いと言っているのではなく,雇われModのビジネスはそういう性質であるということを理解しおかなければならないということである.何の役にも立ちません.
実例紹介
さらっと紹介してきたがどのようなものか想像がつかない方もいるだろうと思うので実例を示していく.
この方法論では評価が良いと思われる例
ApertureはHackathonで入賞しているため,比較として適切ではないかもしれないが信頼できるProjectの例として挙げる
2枚目のフォロワーからもわかるようにSquadsのfounderやSpedxのfounderやSolanaFMのfounderからのフォローが見られる.(Tolyもフォローしていますね)
このようにコミュニティとのかかわりが強いProjectは開発者などにフォローされる傾向にある.
この判断方法では評価が悪いと思われる例
他方,以下の例は最近RaydiumのFounderからUIのパクリを指摘された無名のDEX(まだmainnetの稼働はない)である.
フォロワーに開発者などがおらず共通のフォロワーが0となっている.7000人以上のフォロワーがいてもコミュニティとのかかわりがないことが明らかである.
筆者はこのProjectには絶対に一銭も入れない.赤信号である.
注意(必ずしもこのProjectがScamであるというわけではない.ただこの判断方法では触らないという選択になる)
まとめ
FTX崩壊前まで機能していたアフロ印はもう機能しない.FTX崩壊という特殊な環境下で結束を高めた強いコミュニティというのが今のSolanaでは最も重要な指標である.
当記事では判断方法としてTwitterのフォロワーの属性を今回は紹介した.判断方法は0-1のようなものではない.フォロワーが多ければ多いほど信頼できるというものになる.
判断方法の活用としてSolanaユーザのみなさんには以下の行動をお勧めする.
1. Solanaの開発者コミュニティをフォローする
2. 開発者の英語のTweetに興味がない場合はmuteする
3. 新興プロジェクトを見つけたとき共通のフォロワーを確認する
参考情報として
筆者のTwitterのフォロワーから開発者コミュニティのアカウントのいくつかを見つけられることができる
また,DeFi ProjectのListを置いておく.
(注意)このListはこの判断方法での評価は行っていない.