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2024-05-14 メドレー FY24-Q1 決算コメント

はじめに

本日、メドレーはFY24-Q1の決算を発表しました。今回の四半期決算は、2月の通期決算と併せて発表した、新中期目標期間における最初の決算となります。
新中期目標については、会社から公式noteが出ているほか、Newspicksさんや四季報オンラインさん、Business Insiderさんなどが記事にして下さっていますので、ぜひ併せて御覧ください。
本投稿は、メドレーを応援いただいている長期投資家の皆様、メドレーへの入社を検討している皆様に推奨します。

目次


決算コメント

FY24-Q1の売上高は前年同期比34%増、EBITDAマージンは8%となり、期初予想をやや上回る推移をしています。グッピーズ社のTOBも無事成立したため、Q2以降で連結していきます。これらを踏まえて、業績予想を上方修正しました。修正予想では、年間売上高はYoY+43%、EBITDAマージンは16%を見込みます。

FY24-Q1 決算説明資料 P.22

人材PF事業セグメント

Q1の人材PFは、前年同期比36%の増収と、引き続き堅調です。

生成AIを活用した新機能をリリース
大きな技術革新である生成AIについては、会社全体で検討及び活用を進めています。今回はジョブメドレーにおいて、求人原稿作成補助機能の公式提供を開始しています。中期目標でもお伝えしましたが、2025年問題が本格化し、日本の医療福祉領域総動員での業務効率化が急務です。一つひとつの事業所から見れば小さな改善かもしれませんが、当社の顧客である33万事業所の求人掲載にかかる工数に対して、大幅な削減インパクトのあるものです。

FY24-Q1決算説明資料 P.16

US事業の状況
この期間では、カバー写真にあるTWO NEOというビルに、Philippinesのオフィスを開設しました。地域は、マニラ首都圏内のBGCです。BGCは、Bonifacio Global Cityの略で、名の通り様々な国の企業のオフィスがあり、駐在員が安心して生活できるエリアとなっています。私も立ち上げと併せて1ヶ月弱、BGCに滞在し、経営チームも合宿で集まりました。
Philippinesでは、USで展開しているJobleyのカスタマーに向けたインサイドセールスやサポートチームを作っています。そのため、USの時間帯に併せて運営しています。
Philippinesの現在地は、オフィス環境、報酬テーブル、評価及びインセンティブ設計などが粗く整ったため、これから検証しながら、機能する組織を構築していく必要があるという段階です。フィリピンのサイトリーダーには、メドレーで7年半目標を外していないメンバーが着任しています。「自分ができるやり方」の範囲でブロックを積み上げていく姿をみて、手応えを感じています。まだ数名のチームですが、年内に20名程度での高効率なオペレーションを作り、来年以降はそれをスケールさせていくフェーズに入りたいと考えています。
現在は、チームビルディングの労力を最小化するため、歯科分野に特化して事業の骨格を作っていますが、地域・職種は、日本におけるジョブメドレーと同様に、拡大対応していく予定です。

医療PF事業セグメント

FY22通期決算において、医療PF事業セグメントの経営方針として「利益ある成長」へ向かうことを報告しました。FY24-Q1の売上高成長率は+30%、EBITDAマージンは14%となりました。まだ安定的にこの水準が出るわけではありませんが、「利益ある高成長」に向けた調整は順調に進んでいます。
この期間では、Uberと連携して処方薬の当日配達を開始しました。
今後の高成長に向けて、採用と組織強化を急ピッチで進めています。

Open Innovation1号案件の採択

前回の決算発表(FY23通期決算説明資料)で公表したMedley Open Innovationという取り組みの1号案件として、メディカルアンドテクノロジーズ社への出資を決定いたしました。

FY24-Q1決算説明資料 P.24

同社は、当社の元CTOである平山氏が中心となって設立し、事業所内の生産性向上と、地域医療連携の効率化の双方に資するプロダクトを開発予定です。2029年以降の成長加速に向けた重要なプロダクトとなる予定です。
CBの形での出資であり、初回は4億円、開発や事業進捗のマイルストーンに応じて最大27億円を拠出予定です。平山氏は、メドレーを一緒に作ってきた同士であり、また仕事でご一緒できるのが嬉しいです。

当社のオープン・イノベーション活動では、本件のように創業者と会社設立前からじっくり協議するものに限らず、様々な手法を取っていく予定です。
2号案件以降に向けた仕込みは、異なる形で鋭意進めておりますので是非ご期待ください。

おわりに

FY24も社会は激動であり、事業機会、投資機会、経営上改善したいことが溢れています。機会を思うように捌ければ、当社の規模からでも100%成長とかも夢ではないはずなのですが、「思うように捌く」ことは本当に難しいです。
私達経営陣としては、事業機会や投資機会をなるべく間違えないように選定していく必要があります。書くことは考えることであり、考えることが未来をつくることに繋がります。全社のあらゆる部門で、ドンドン書いて「医療ヘルスケアの未来」と、それを本当に実現できるような会社を作っていきます。(その中で私は、「2029年以降も高成長を続けていける状態を作ること」に焦点を当てて活動していきたいと考えています。)
沢山の部門でメンバーを募集しておりますので、ぜひお知り合いに転職を考えている方がいればご紹介いただけると嬉しいです。

FY23通期決算説明資料 P.28


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