学校に行かなかった人の末路
こんばんは。ボカロPのK4MEです。
私は、高校2年の途中から学校に行っていません。
この記事が、今「行きたくない」思いを抱えている人の未来を選ぶヒントなればと思います。
(楽曲解説フォルダに入っていますが、今回は内容についてです。音楽的な解説は改めてUPする予定です。)
不登校だった過去
頭痛による体調不良で休みがちになったある日、これまで頑張ってきた糸がプツンと切れてしまいました。
「学校に行って、勉強して、帰ってまた宿題をして…」という当たり前の生活に疑問を感じるようになり、何のためにこんなことをしているのか分からなくなりました。クラスに行くとみんなが一生懸命勉強していて、すごく不思議だなと感じて気持ち悪かったです。
どうせ死ぬのに何で生きているんだろう、なんて考えることもありました。
学校に行こうとすると吐き気がしてトイレに駆け込み、吐いていました。それを見た親は、はじめは心配してくれましたが、毎日だったのでだんだん疑いの目で見てくるようになりました。「サボり?」みたいなことをほのめかされる日々が続き、前は普通だった家も、居心地が悪くなっていきました。
ですがある日、勇気を出して
「今日は学校に行きたくない」
と、母に告げました。
これまで従順でいい子だった娘に異変を感じたのか、母は1日だけ学校を休ませてくれました。
ところが父は学校を休むことに断固反対で、両親の喧嘩が始まり、私は自分の存在を否定するようになりました。
困ったこと
お金
家にも学校にも居場所がなく、本気で家出を考えました。一人で暮らしていくにはどうしてもお金が必要です。
しかし、高校生にできるアルバイトには限りがあり、狭い田舎では顔も割れていて、「不登校の子がいる家」というレッテルを貼られるのが怖く、アルバイトができませんでした。
仕方なく、学校に行くフリをして無料で過ごせる図書館に入り浸り、本を読んでいました。今考えると両親や先生にバレていて見守られていたのだろうと思います。
留年
学校に行かなくては、出席が足りません。
あと3日休めば留年確定となった時、学校から呼び出されました。
担任の先生に「留年するのか」と聞かれたとき、絶対にしたくないと思いました。一日でも早く学校を去りたかったから、というのと、アルバイトするためにも「高卒」という肩書は必須だったからです。
後ろ向きな理由ですが、これがきっかけで私の登校が再開するかと思われました。
コロナ
オンライン授業
まさかの事態ー
学校がオンライン授業に切り替わり、全生徒が自宅で授業を受けるようになりました。教室に行くことが苦でしたが、体調も徐々に回復し、家で動画を見れるくらいになっていました。
これを機に、私は自分のPCを持ち、自分の世界が広がりました。(それまでは高校生なのにスマホすら持っていなかったので)
良かったこと
読書
図書館に通っていたおかげで、たくさんの本に出会いました。私にとって、いつまでも残る偉大な財産です。小説から評論、図鑑や新聞など、図書館にある色々なものに触れて、日常の見え方が変わり、これまで教科書しか読まなかったのに、昔の人の温かく美しい言葉の響きに触れると今の自分を忘れることができました。
同時に、歴史上の人物というのは破天荒な生き方をしている人が多く、そういった人たちから「人生何でもあり!」と教えてもらいました。
音楽
宿題に忙殺されていたころは、聴けなかった音楽。学校に行かないと急にやることがなくなったので、注意深く聴けるようになりました。小学生のころからやっていたピアノも、本当は素晴らしい楽器なんだと気付き、ちゃんと練習しようと心改めました。実は、この時期に出会った音楽に救われ、今のボカロPとしての活動があります。
まとめ
立ち止まる勇気
高校生活の約三分の一を、学校に行かずに過ごしましたが、それが悪いことだとは思いません。もちろん、両親や学校の先生にはひどく迷惑を掛けました。ですが、学校に行かなかった1年は私にとって必要だったし、人生について考える期間となりました。
立ち止まってゆっくり考える期間も、人生にあっていいのではないでしょうか。
本当にやりたいこと
不登校期間中にやりたいことをやらないと人生もったいないと思い、音楽の道を選びました。今は、少しずつリスナーさんも増え、ボカロPとして活動しています。世間から見ると、貧乏で不幸な人かもしれませんが、高校生のころに諦めていたら、こんな幸せを味わうことはなかったと思います。
終わりに
今では病気も良くなり、体調管理に気を付ていれば問題なく生活できるようになりました。絶望していた私を救ってくれたボカロとずっと関わっていたいという思いからボカロP活動をはじめ、次は私がいつか誰かを救えたらいいなと夢見ています。
K4MEの活動を末永くよろしくお願いします。
カメのように長く愛されるボカロPを目指して
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