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【Blender】トゥーン調のコンポジットまとめ

現時点で自分が行っているトゥーン調のキャラクターのコンポジットをまとめてみた。一つ一つの方法を別個で使えるようにしている。
新たな方法が見つかったら追記していきたい。
※この記事では、以前作成したVtuberの夜見れなさんのデフォルメモデルを使用している。

髪に隠れた眉などを透過させる

  • 元画像1つ目のレイヤーで出力したメインのレンダリング画像、もしくは処理したい任意の画像

  • 顔画像:髪もレンダリングから除外した、首から上のみの画像。2つ目のレイヤーで出力する。

  • 顔パーツマスク:眉や瞳などのマスク。2つ目のレイヤーでAOV出力を用いる。

  • 髪マスク:主に前髪部分のマスク。3つ目のレイヤーでAOV出力を用いる。

  • 透過値任意の値を入力する。0が完全に隠れている状態、1が完全に前に出ている状態となる。0.3前後が適切かも。

詳細は以下

色合いを背景色に合わせる

ノイズはエンコード時のものです(どうやっても無くならなかった…)
  • 元画像1つ目のレイヤーで出力したメインのレンダリング画像、もしくは処理したい任意の画像

  • 元画像のアルファ:上記のアルファ。1つ目のレイヤーで出力。

  • アルファ強度任意の値。どのくらい背景色に合わせるかの値となる。

  • 人物以外のマスク:背景色に影響されたくない部分のマスク。1つ目のレイヤーで出力。

  • マスク強度任意の値。上記の強さとなる。1で完全に背景色に影響されなくなる。

  • 背景画像:背景部分のみの画像。2つ目のレイヤーで出力。レイヤーで出力せず、コンポジットで直接画像を読み込んだりしてもよい。

元画像の、背景色に合わせたい部分をソフトライトで合成するという仕組み。今回は人物以外のマスクには花束のマスクを入力した。
この処理は背景が単色のときのみ使える。それ以外の場合は背景部分を強めにぼかしたりする必要があるかも。
複雑な背景でも使えるものができたら追記する。

顔あたりの雰囲気をアップさせる

  • 元画像1つ目のレイヤーで出力したメインのレンダリング画像、もしくは処理したい任意の画像

  • 除算したい部分のマスク:主に顔部分のマスクとなる。2つ目のレイヤーで出力。

  • 除算色:除算に使用するための任意の色。ここでは少し赤みを出したいので#83FFF8を入力している。

  • 除算値任意の値。除算の強さとなる。ほんの少しで十分なので0.05前後が適切か。

  • 除算範囲任意の値。0で入力したマスクそのままの範囲となり、1でかなりぼかした範囲となる。

以下のテクニックを参考にした。

全体的にぽわっとした雰囲気にする

  • 元画像1つ目のレイヤーで出力したメインのレンダリング画像、もしくは処理したい任意の画像

  • 背景画像:背景部分のみの画像。2つ目のレイヤーで出力。レイヤーで出力せず、コンポジットで直接画像を読み込んだりしてもよい。

  • ぼかし強度任意の値

全体的な仕上げとなる。
背景と合成させた後、くっきりとした境界をなじませ、さらにグレアで明るい部分を綺麗にみせる。

涙などをキラキラさせる

  • 元画像1つ目のレイヤーで出力したメインのレンダリング画像、もしくは処理したい任意の画像

  • 顔画像:髪もレンダリングから除外した、首から上のみの画像。2つ目のレイヤーで出力する。

  • 涙マスク:涙部分のみのマスク。AOV出力を用いて2つ目のレイヤーで出力する。

  • グレア強度任意の値

涙部分をグレアの星型でキラキラさせ、スクリーンで合成するしくみ。
前述の全体の仕上げを行った後にやったほうがよい。


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