小野リサ Concert 2023 at 関内ホール
20年近く行っていなかった小野リサさんのコンサートへ。ボサノヴァはもちろん、ジャズのスタンダード、国内外のポップスを縦横無尽に唄うあたたかい歌声に包まれて、心の澱がさらさらと流れていく気がした。
そんな魂の解放はどこか予想できていたような気がするのだけど、想定外だったのは、すばらしい演奏陣。途中、リサさんが「So exciting……」とため息まじりにもらしたくらい、歌い手も聞き手も弾き手吹き手も混然一体となる時間が何度も訪れた。
どの曲も素敵だったけど、ウクライナ出身のユダヤ系アメリカ人ショロム・セグンダ作曲「Bei Mir Bistu Shein」(ジャズのスタンダード 邦題:素敵なあなた)には、特に(わっ!なんだこれ!立ち上がりたい!)と思わされた。またデューク・エリントンとファン・ティゾール作曲の「Caravan」も本当によかったな~。むせぶようなトロンボーンの音、鳥肌ものだった。もちろんギターもピアノもドラムもウッドベース&エレキベースも、それからサックスとフルートを持ち替えながら演奏していたGustavoさんもすばらしかった。
アンコールに応えて歌ってくださった「花は咲く」は、どこを探しても入っているアルバムなどの情報が見当たらない。また聴きたい。今からもう来年が楽しみだ。