ウェイン・ルーニーがリーズの「偉大な」マテウシュ・クリヒがDCユナイテッドにもたらしてくれる事を解説
昨夏、ウェイン・ルーニーによるD.C.ユナイテッド のロスター改革が始まった頃、クラブはプレミアリーグのクリスタル・パレスからベテランのベルギー人ストライカーのクリスチャン・ベンテケを獲得した。
今冬、ユナイテッドの監督が更にロスターを自身の色に染めていく計画をする中、新たなEPLからベテランを獲得した:リーズ・ユナイテッドのポーランド人MFマテウシュ・クリヒだ。
彼と、同じく32歳のギリシャ人FWタクシ・フォンタスはD.C.が保有するDPのうち2選手だ。そして、初めてオフシーズンからチームを率いるルーニーは、彼が作り上げようとしているチームにとって、クリヒがカギになると信じているようだ。
「昨シーズン、何度も話していたように、グループのメンタリティが重要だと考えている」と、クリヒの獲得が正式になった後、伝えた。「もちろん、我々は若いチームだ。そのため、獲得する選手は私が望む経験やスペックに見合う必要があった。
そして、マテウシュに関しては、リーズで彼と仕事をしてきた人や、彼を良く知る関係者と彼のキャラクターについて話してきた。そうした話や、彼と直接の会話から、彼が私が求めているものを持っている事がわかった。彼は自信に溢れた男だ。」
「我々にとって大きな補強だ」
ルーニーが「リーダー」と称するクリヒはボックス・トゥ・ボックスの攻撃的MFで、契約は2024年までで、2025年はオプションとなっている。2020年のリーズの昇格に貢献し、同クラブで195試合に出場し、24ゴール24アシストを記録している。
また、ポーランド代表としても41試合に出場しており、昨シーズン最下位で終わったD.C.ユナイテッドにたくさんの経験値をもたらすだろう。ルーニーは7月に最初の指揮を執ったが、もともと冬にロスターを再編し、リスタートすることが計画だったようだ。
ブラック&レッドの新MFはビザの関係でまだ練習に参加出来ていないが、厳しいシーズン前半戦を戦ったクリヒにとっては休むいい機会になっているのではないか、とルーニーは思っているようだ。しかし、チームに加われば、彼が与えるインパクトは明確だろう。
「私はプレミアリーグをよく知っているし、リーズというくクラブやファンが彼を送り出した様子を見れば、彼がどれだけ愛されていたかわかるだろう」と、イングランド代表とマンチェスター・ユナイテッドのトップスコアラーは語った。
「リーズはたくさんの偉大な選手が所属していたビッグクラブなので、そう思われることは簡単でないことがわかる。彼もクラブをチャンピオンシップから抜け出すのに貢献した偉大な選手として見られていたし、ここ数年プレミアリーグでもチームのためにプレーしてきた。我々にとっては大きな補強だ。」
クリヒはワールドカップ中に家族と休暇を取っている時にD.C.ユナイテッドからの興味を耳にしたとのこと。報道が浮き彫りになったのは12月初旬で、そのタイミングで彼はポーランドのチームメイト、シャーロットFCのスター、カロル・スウィデルスキと元シカゴ・ファイアFCのウィング、プジェミスワフ・フランコフスキにMLSについて聞いたとのこと。
そして、ルーニーからの問い合わせと、信頼できる人からの推薦でクリヒはMLSを決めた。今ではD.C.を元の位置に戻したいと思っているという。
「私は中盤から試合をコントロールできると思う」とクリヒは言う。「周りとコンビネーションも築けるし、守備と攻撃の繋ぎ役になれると思うし、チームが必要と思う時に力になれると感じている。
「走ることは好きだし、8番や10番のポジションで全ての攻撃やコンビネーションに加わることが好きだ。もちろん、チームに経験をももたらせると思う。まあ、話すことは簡単だけど、実際にピッチで活躍しないとね。」
冬の移籍ウィンドウ
クリヒの獲得で、D.C.ユナイテッドは今冬8人目の選手が加入したことになり、リーグを見渡しても一番忙しい冬を過ごしていると言える。ルーニーは、現在MLS経験豊富なベテラン(ペドロ・サントスやルアンなど)に頼っているチームに更なる加入を示唆している。
「常に選手の動向には敏感にしているし、移籍市場が閉じるまで集中しなければならない」と2018-19シーズンをD.C.でプレイしたルーニーは語る。「ただし、今のチームのままリーグが開幕してもいいか、と聞かれれば、問題ないと言えるだろう。」
もちろん、今回のチーム刷新はD.C.ユナイテッドが栄光を取り戻すためのものだ。過去4度MLSカップを制覇しているクラブも、直近6シーズンでは2度しかプレーオフに進出していない。
「現実的で、我々が目指すべきはプレーオフの進出だろう」と、ルーニーは話す。「リーグで競えるレベルにたどり着きたい。今冬いい仕事ができ、それも可能になったと思う。プレーオフに出場することがプライオリティだし、それが実現できれば、その先は何が起きてもおかしくないだろう。」
プレシーズンが始まろうとしている今、D.C.は2月25日のホームでのトロントFCとの一戦に向けて準備を進める。