移籍ウォッチ:MLSチームがスカウトすべき、アジアとアフリカでプレイする8選手
2023が日に日に近づいて来ている。開幕(2月25日)が近づく中、各クラブは最高のメンバーでスタートを切れるように準備している。
このオフシーズン、このシリーズではMLSのGMの視点から、MLSのクラブが獲得を検討すべき選手を見ていく。直近ではヨーロッパと南米の選手を見てきたが、ここではアジアとアフリカの選手にスポットライトを当てることにする。
早速見ていこう。
町野修斗
湘南ベルマーレ | 23歳 | ストライカー
怪我人の代わりに追加招集された彼の株は上がるばかりた。
23歳の町野は、(日本のトップリーグである)J1リーグの湘南ベルマーレで、2022シーズン得点ランキング2位の13ゴールをマークした。 町野はJ1以上のカテゴリーでプレイしたことはないため、そのまま得点力が他のリーグでも反映されるとは限らないが、彼のオフ・ザ・ボールの動き、空中戦の強さと両足の制度が彼を危険なストライカーにさせる。
いいオファーがあれば、MLSのチームが彼を湘南ベルマーレから引き抜き、前線の核とするだろう。
脇坂泰斗
川崎フロンターレ | 27歳 | 攻撃的ミッドフィールダー
まさに惹き付けられてしまった。脇坂泰斗のプレイ映像を見てると、没頭してしまう。
スキルフルな右足と加速力を備えた27歳は、中盤におけるエンターテインメントだ。狭いスペースから抜け出すことができ、パスとドリブルでディフェンスラインを切り裂くことが出来る上、フィニッシュワークも一流だ。2022シーズンは、J1に所属する川崎フロンターレで5ゴール10アシストを記録した。
ここまでのキャリアにおいては、ワンクラブマンの脇坂。もしかしたら今後の移籍ウィンドウでそれも変わるかもしれない。
鈴木優磨
鹿島アントラーズ | 26歳 | ストライカー
世界でも名の知れたサッカークラブでプレイしている他に、鈴木優磨は攻撃面で沢山のことをもたらしてくれる。スピーディな彼は、相手ディフェンダーを振り払い、ペナルティエリアに侵入し、シュートや味方へのパスに持って行ける。空中戦の強さも、チームメイトが彼をボックス内のターゲットにする1つの理由だ。
26歳のフォワードは、2022シーズンを鹿島アントラーズ(J1リーグ)で7ゴール10アシストを記録し、90分間で平均0.53のPKを含まないゴールとアシストをマークしたこととなる。
鈴木は既に、ベルギーのシントトロイデンにて、ヨーロッパのサッカーを経験している。今後、太平洋を渡ってプレイするのも、彼にとっていいステップになるかもしれない。
イ・スンウ
水原FC | 25歳 | ウィング
イ・スンウは重心が低く、それを活かし狭いスペースから抜け出し、ボックス内やファイナルサードに侵入できる。そのおかげでイ・スンウは2022シーズン活躍でき、Kリーグ1(韓国のトップリーグ)で14ゴールをマーク出来たのだろう。
賢い右足の使い方とファイナルサードでのクリエイティビティを兼ね備えた25歳は、ワイドな位置で有効なオプションとなり得る。彼が昨シーズンの再現を出来るかは未知数だが、選手層を必要とするチームにとって、彼はウィングのオプションとしては打ってつけだろう。
オ・ヒョンギュ
水原サムスン・ブルーウィングス | 21歳 | ストライカー
いくつかMLSクラブに先を行かれているかもしれないが、オ・ヒョンギュはいいシーズンを終えてばかりだ。
彼は昨年韓国A代表としてデビューしただけでなく、Kリーグ1で初めてフル稼働する中、13ゴールを決めている。オのプレイは、ボックス内でのハードワーク、スペースへの嗅覚、そしてゴールのレパートリーが多いという特徴がある。ヘディングも優れているし、両足でしっかりボールを叩くことのできる器用さも持ち合わせている。
オはまだ21歳と若いが、ストライカーとしての伸び代は十分だ。何よりもポテンシャルの塊ということがわかる若者だ。
チョ・ギュソン
全北現代モーターズ | 24歳 | ストライカー
一旦数字でまとめてみよう:17ゴール、4アシスト、ワールドカップ4試合出場、うち3試スタメン、2ゴール。
チョ・ギュソンがこの数字を上回るのは難しいが、MLSへの移籍はいいスタートかも知れない。24歳になる彼は、フィジカル、空中戦、足元のスキルに合わせて、ボックス内で嗅覚が鋭く、色んなゴールを決めることのできる。
報道によると、ミネソタ・ユナイテッドFCが韓国代表のチョに興味を示しているとされる。ヨーロッパの複数クラブも同様だ。カタールで活躍した彼に今注目が集まっている。
アーメド・サイェド
ザマレク | 27歳 | ウィング
「ジゾ」の愛称で親しまれているアーメド・サイェドはエジプトで最も注目されている選手の1人だ。エジプトプレミアリーグでゴールとアシストで13ゴールに貢献している。
いい数字だが、ゴールの中にはPKがいくつか含まれる。また、エジプトリーグの質はそこまで高くないため、鵜呑みにできる訳では無い。しかし、ジゾのプレイを見ると、自信に溢れているアタッカーで、素晴らしい右足を持ったプレイメイカーだ。スピードがあまりある方ではないが、固いディフェンスをこじ開けることにも長けている。
ジゾはエジプトで満足しているかもしれないが、MLSの複数チームにとって有効な補強となるだろう。
アリウ・ディエン
アル・アハリ | 25歳 | 守備的ミッドフィールダー
アフリカ有数のビッグクラブでプレイするディエンはビッグマッチを勝利してきた経験が多い。マリ代表の彼は、2019年に加入して以来、アル・アハリで149試合に出場している。FIFAクラブワールドカップやCAFチャンピオンズリーグにも出場しており、まさにアル・アハリの中盤の要だ。
ディエンは守備範囲の広い、存在感のある守備的ミッドフィールダーだが、素早さもあり、右足のパス精度は目を見張るものを持つ。見ていて非常に楽しい選手でもあり、MLSで中盤に困っているチームの助けになることは間違いないだろう。
(原文:https://www.mlssoccer.com/news/transfer-watch-8-players-in-asia-and-africa-mls-teams-should-scout)