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GoPro本体の日時がリセットされる問題の『修正方法』 2016年1月1日って何?

GoPro本体の日時リセット問題

私のGoProMAXは、数日電池を抜くとGoPro内の時計がリセットされ、新しく電池を入れた瞬間が「2016年1月1日 00:00:00」になってしまう問題があります。1週間ぶりに電池を入れて、いきなりカメラ本体で撮影を開始すると、日時が間違ったままでファイルが作成されてしまうのです。自宅に帰ってSDカードからパソコンにコピーすると「あれ? ファイルの日時ムチャクチャじゃねーか」ということになってしまいます。
撮影開始前にスマホのQuikアプリをカメラに接続して日時補正を行えば、カメラも正常な日付に戻ります。しかしながら、アプリを起動しないときもあります。
せめて1週間位は内部時計を維持してくれるか、せっかくGPSが付いているのでGPS受信後は自動的に日時を修正してくれればと思っているのですが、そのようなFWはいっこうに出る気配がありません。

これは、動画ファイル(データ)の日時を意識して管理している人にとってはやっかいな問題です。静止画(JPG等)であれば、EXIFというメタデータが標準化されているので、EXIF編集ソフトで撮影日時等を修正することはできますが、動画は標準的なメタデータが付属していないことが多いので、ファイル属性として持つ日時が重要になると思っています。私の経験では、普及しているEXIF編集ツールではGoProのメタデータは修正できませんでした。

Windows環境で重要なのは「更新日時」

動画ファイルの日時管理は、OSやバージョンによって異なるらしいのですが、私の環境(Windows 11 Pro)の場合は、「作成日時、更新日時、アクセス日時」の3種類の日時属性が「プロパティ」から確認できます。
そして、エクスプローラーでファイルソートを「日付時刻」とする場合は、標準では「更新日時」が利用されるようです。そのためにも、「更新日時」を正しい日時に変更することがよいのではと考えました。
なおSDカードからパソコンに動画ファイルをコピーすると、新たにファイルが作成されたと認識されるらしく、コピー作業の瞬間が「作成日時」となります。作成日時が更新日時よりも新しくなるのはこのためだそうです。

Advanced Renamer で差分日時を一括更新する

さて、解決方法です。まず間違って記録された更新日時(通常は、動画撮影が終了した瞬間)と、実際の日時の差分を算出する必要があります。
これは例で説明するほうが分かりやすいので、記録された動画の間違った「更新日時」が、2016年1月1日 01:00:00 の場合を説明します。
正しい日時が 2024年9月7日 10:30:00 だったとすると、その差分は、3172日と9時間30分00秒 になります。これは、エクセル等で日時の計算をして算出するのが簡単です。
正しい日時がどうだったかは、別途撮影した写真や記録から推定するしかありませんので、各ケースで工夫が必要になります。

通常、この差分はどのファイルでも同じですので、この差分をチマチマとプロパティで修正すれば手動で解決しますが、ファイル数が多いと面倒です。
そして、この差分を一括して修正してくれるソフトが「Advanced Renamer」です。個人利用ではフリー(寄付歓迎)のソフトで、以下からダウンロードできます。私は、Version 3.95 のインストーラー版をダウンロードしました。
https://www.advancedrenamer.com/download

日本語にも対応していますが、一部表示がちょっと変です。

Advanced Renamerの画面と設定は以下になります。
Batch Mode:「リネーム」にする
Files:クリックして修正したい動画を選択すると、画面中央に追加されます
リネームメソッドの設定:適用箇所の「更新された日付と時刻」をチェックし、「日付と時間(デルタ)」を選択、さらに画面下部に上記の差分日時を入力します。6個のマスがあり日本語が変ですが「日数、月数、年数、時間、分、秒」になっているようです。
Start batch:右上をクリックでリネームが実行されます

これにて、更新日時が正しい日時に修正されることになります。パソコンの動画ファイルのプロパティで確認してみてください。

さらに動画ファイル名を日付にしたい場合は、「Rexifer」などのソフトを使えば容易にできます。

なお、本note記事は私の経験によるものですので、記事を参考にした結果・不具合については責任を負えませんので、ご了承ください。

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