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インドの川に向かってく3日目⑥
どーも、pmanです、どもども。
前回までは↓から
さてさて、有名なブルーラッシーにて、ザクロのラッシー
を堪能していると、まるでお祭りのように派手派手な布に包まれた何かを担ぎ、エッサホイサと賑やかに通りを抜けていく人たちを見かけました。
なんだなんだ?と良く見ると、派手派手布に包まれているものは、、、あー、なるほど。ご遺体ですな。大きさがちょうど人、1人分です。そう、アキコさんが言っていた「遺体が運ばれてくのを見ながら食べるラッシー。」
まさにこのことだったのです。
このブルーラッシーからもう少し歩くと噂に名高いガンジス川の火葬場があるのです。
ガンジス川。皆さまも噂では聞いたことがあるでしょう、大いなる川。その懐の深さときたら…。基本なんだって流します。そして火葬場で焼いた遺灰も流します。若くして亡くなった方々や、事故で亡くなった方などは焼かずにそのまま流します。ガンジス川で流れていったら生まれ変わったり、天国行ったりと、宗教的に凄く神聖な川です。
しかし、ガンジス川は生活の川でもあります。普通に洗濯したり歯を磨いたり、沐浴したり…。一言では言えない面白とんでもスポットなのです。
ブルーラッシーを飲んだあと、私の足も自然に火葬場に向かいました。
なんとビックリ。火葬場は普通に観光できちゃう場所なのです。ただ、ぼったくりや変な客引きとかも多いらしいので、気をつけて行かないといけません。
ブルーラッシーからさらに歩いて10分ほどの場所に火葬場はありました。さすがに神聖な場所なだけあって、なんとなーくカメラを構えるのは憚られるます。
大きな物見櫓のような、東屋のような屋根のあるところに行ってみます。そこではボンボコと薪が燃えております。正直結構暑いです。そして川の方を見下ろすことができます。川の方を見下ろすと、ガンジス川の川っぺりでは今まさに、火葬が行われておりました。
ベッドのように積んだ薪の上に鮮やかな布で包まれご遺体を置いてます。その周りをお経を唱えてるのでしょうか、お坊さんが何か喋りながらぐるぐる歩いております。係の人が着火剤のような物を振りかけます。
周りでは家族の方々なんでしょうか。その様子を眺めております。いつの間にやら、薪に火がつきました。あっと言う間に炎となって黒煙がモクモクと立ち上っていきます。
そのすぐそばでは「何てことはないよ。いつもの光景。」と言わんばかりにゆったり流れるガンジス川。
私の背後は相変わらず火が焚かれており、随分な熱気です。見下ろす先には真っ赤な炎と、真っ黒な煙に包まれた鮮やかな布にくるまったご遺体。
全然知らない人の、しかも異国の人の、縁もゆかりもない人の火葬。でも、今日、その人の現世の最後を見届けるっていう縁ができまして。それというのも日本で、酷い職場環境で精神をやられちゃったからで……。
あー、なんか、頭の中がグルグルしだしました。
悲しいわけじゃないし、楽しいわけじゃない。興味深いわけでもないし、哲学的でもない。ただ取り留めもない思考と言葉にできないような感情の波が押し寄せてくるその光景をいつまでも眺めていました。
続く。