還付金で飯を食う~スマホで確定申告・虎の巻~
お前に足りないものは! それは!
源泉徴収票、国民健康保険・国民年金保険・一般生命保険料・介護医療保険料の証明書!
そして何よりもおおおおおおおおおおおお!!!!
マイナンバーカードが足りない!!!!
確定申告で還付金戻るはすべて詐欺・・・とは限りません
というわけで、今回はスマホで確定申告をしてみました。
「合計2万円分ポイントがもらえる!」と話題になったマイナンバーカードですが、筆者もご多分に漏れず、去年作成手続きを終えて無事マイナンバーカードが手に入りました。
以前、国民年金保険料免除に関する記事で少し触れましたが、マイナンバーカードがあればいちいち税務署に行かなくていい上に、スマホだけで確定申告を完結させられるので非常に楽です。
仮に所得がない人であっても、確定申告を行うことで前年度の所得が確定し、各種社会福祉制度を利用しやすくなります。
特に国民年金保険料と国民健康保険料は何も手続きをしない場合、年間で約30万円ほどかかりますが、確定申告済みであれば免除・減額の手続きをスムーズに進めることが可能です。
(世帯状況によりますが、国民健康保険の場合は所得に応じて自動で減額されるので手続きすら不要です)
手動で入力しなければいけない箇所も大幅に減っているので、ぜひチャレンジしてみてください。
ではToDoリストをば↓
To Do リスト
↑原則として、証明書類を添付する必要はなく、マイナンバーカードだけでほぼ完結します。
ただ最初は、
・源泉徴収票
・国民年金保険料控除証明書
・国民健康保険料領収証書
・生命保険料控除証明書
あたりを用意して、自動で入力された数値と比較しながら進めた方がいいです。
2024年2月現在、マイナポータルアプリにも「実証ベータ版」と書いてあるように、マイナンバーカードを使った確定申告はまだまだ発展途上です。
反映させたい項目によって連携する外部サイトが異なりますし、連携する際にその外部サイト自体のアカウント登録が必要だったりするので、全部自動で入力させようとすると結構めんどくさいです。
(少なくとも領収証書や証明書が手元に数枚程度しかないなら、手入力の方が早いと思います)
上記4つの書類にある項目以外にも受けられる控除がたくさんあるような人は、最初にしっかり連携を行った方がいいかもしれませんが、そうでない場合は「e-Tax」と連携させるだけで十分だと思います。
それでは実際の画面を見ながら進めていきましょう。
(証明書類が上記の4種類程度であれば30分、長くても1時間程度で終わると思いますが、工程を一つ一つスクショして紹介すると、記事が物凄く縦長かつ個人情報も満載になってしまうので、一部画面は省略しています)
戻るボタンが使えない呪いにかかってしまった件
まずは『マイナポータル』にログインしてみます。マイナポイントを貰った人であれば、マイナポータルは既にインストールしているかと思いますが、まだの方は「App store(ihone系)」か「Google Play ストア(Androidスマホ)」でダウンロードしておきましょう。
マイナンバーカードを読み取る際は大抵「利用者証明用電子証明書」の暗証番号を聞かれます。
マイナンバーカードを作成する時に決めた4桁の数字ですが、この作業はマイナンバーカードを使う時はほとんど要求されます。
(ちなみに要求されたのが「署名用電子証明書」の場合は、6桁~16桁のパスワードを入力する必要があります)
パスワードの控えとなる用紙は貰えますが、マジでペラペラの紙なのでお世辞にも紛失しにくいとは言えません。
銀行などで使う暗証番号同様、連続で間違えるとロックがかかってしまうので、くれぐれもご注意ください。
なお、マイナンバーカードを読み取る際はスマホの「NFC」機能を有効にしておく必要があります。
おサイフケータイなどで決済している人は既にONになっているかもしれませんが、普段OFFにしている人はONにしておきましょう。
パスワードを入力したら、マイナンバーカードを読み取ります。
画像ではカードが横になっていますが、個人的には縦にした方が反応しやすくなると思います。
読み取りが終了したら外します。
この一連の動作は確定申告中は何度もやるので、マイナンバーカードが読み取りやすい位置を覚えておいた方がいいです。
マイナポータルのトップ画面に来たら左上のメニューから『外部サイト』との連携を選択します。
色々連携先がありますが、ひとまず「国税電子申告・納税システム(e-Tax)」と連携すればOKです。
(余裕があれば「ねんきん」ネットも連携しておくと◎)
この後、同意画面や本人確認画面などが続きますが、過去にe-Taxを利用している場合は特に入力項目はなく、基本的にマイナンバーカードを読み取るだけで連携が完了します。
初めて利用する場合でも、改めて入力する必要がある情報はメールアドレスくらいで、必要な情報はほぼマイナンバーカードに集約されており、画面に従って手続きを進めれば問題ない・・・はず。
(ひょっとしたら現住所や電話番号は手動で入力する必要があるかもしれません)
連携が完了すると、↑こんな感じの画面になりますので、『e-Taxを利用』を選択します。
なお、マイナポータルはLINEやゲームのように単体で使うアプリではなく、ChromeやSafariのようなブラウザと組み合わせて使います。
そのため、中断した場合はマイナポータルアプリではなくブラウザアプリから再開しましょう。
(マイナポータルからだと毎回再ログインを要求されます)
これからがほんとうのe-Taxだ…
『e-Tax』にログインして『確定申告』を選択すると、『国税庁 確定申告書等作成コーナー』に移動できます。
この画面から移動しなければならないというものでもないので、上記リンクやGoogle検索からでも問題ありません。
(むしろマイナポータルからこの画面に来るのにかなり手間取りました・・・)
申告書作成コーナーに来たら『作成開始』から実際に確定申告書を作っていきます。
基本的な手順は去年の記事とほとんど同じですが、今回はマイナンバーカードがあるので↑こちらの項目をチェックしておきましょう。
この画面まで来たらマイナンバーカードを準備します。
ここからe-Taxとマイナポータルを行ったり来たりするので、中断せずに一気に終わらせたほうがいいと思います。
マイナンバーカードの読み取りが完了すると、e-Taxからマイナポータルへアクセスできるようになり、情報を自動で取得できるようになります。
ここでマイナポータルから医療費や社会保険料として支払った、実際の金額となる数値を引っ張ってきます。
マイナポータルと連携が出来ている場合は、↑こんな感じで取得した情報が確認できます。
e-Tax以外に何も連携していない場合でも、マイナンバーカードを健康保険証として利用登録している人は『医療費通知情報』が自動で取得されると思います。
正常に取得できていれば↑『e-Tax』に戻った時に金額が自動で表示されます。
反映されていない項目に関しては、この後個別で修正可能なので、さらっとチェックしておけば十分でしょう。
源泉徴収票の内容は「給与所得」の項目から入力しますが、スマホであればカメラで源泉徴収票を読み込むことで、自動で内容を反映させられます。
入力欄自体が多くて地味に面倒だったんですが、これはありがたい機能ですね。
源泉徴収票に記載されていない控除については、こちらから追加で入力・修正可能です。
To Do リストで挙げた「国民年金保険料控除証明書」や「国民健康保険料領収証書」の金額を「社会保険料控除」に、「生命保険料控除証明書」の金額を「生命保険料控除」にそれぞれ入力していきます。
(雇用先の年末調整で、金額が全て反映出来ている場合は入力不要)
控除項目が多ければ多いほど↑還付される金額が多くなります。
還付金の受け取り口座は主要な銀行ならどこでも大丈夫ですが、ゆうちょ銀行だと口座番号だけなので楽ちんです。
本人情報とマイナンバーを入力したら、送信前に「帳票表示・印刷」から一応申告書を確認しておきましょう。
「別途提出」に◯がある書類は個別でのアップロードや郵送を求められますが、個人事業主や株式や不動産といった所得に関わる資産を持っているような人でもない限り、提出は省略できると思います。
申告書の作成が完了したら、後はマイナンバーカードを読み取って、送信するだけです。
なお筆者のスマホの問題かもしれませんが、次の画面でマイナンバーカードを読み取った後、なぜかe-taxのサイトに自動で戻らず、新しいタブが開くだけの場合があります。
ページ移動自体は正常に行われているので、e-Taxのサイトに戻らない時は手動で元のタブに戻りましょう。
いよいよ送信ですが、e-Taxで申告書を送った直後に間違いや申告漏れに気付いた場合、申告期限内(大体その年の2月16日から3月15日まで)に修正しなおして送信すれば、その申告書を元に確定申告処理が行われます。
(修正申告した旨を改めて伝える必要は基本的にありません)
仮に税務署から不備や不足を伝えられて差し戻しがあった場合でも、早めに申告しておけば、期限内に余裕を持って修正できます。
(必要書類が揃っているなら、e-Taxは2月16日より前に申告可能)
正常に送信されていればマイナポータルから通知が来ますので、確認しておきましょう。
これで確定申告完了です。お疲れ様でした。
今夜はドン還付だ
還付金がある場合は後日「国税還付金振込通知書」が届きます。
筆者も数年前からe-Taxで申告してきましたが、スマホとマイナンバーカードがあれば氏名や住所などの基本情報の入力はほとんど必要なく、本人証明などの面倒な過程をすっとばせるので、いつも以上にスムーズに申告処理が終わりました。
国民年金保険料免除に関する記事でも触れましたが、確定申告を行うことで保険料の免除や減額など、行政側からアプローチしてくれる場合もありますので、興味がある方はぜひチャレンジしてみてください。
還付金で食う飯は美味いですよ・・・フフフ。