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暇だし人でもぶん殴るか!

僕には甥と姪がいます。3歳と1歳、どちらも彼ら/彼女らの両親に似てぱっちりした顔をしており、いつも活発な元気チャイルズで二人してバブバブこいてるところなんかはとても可愛いです。


僕と甥。彼はクッパが悪役だと理解してるのでこの被り物を見てガチギレしていた。

さて、あの子たちやそのお友達を見てると本当によく思うのですが、皆んな暴力が大好き。
暇さえあれば薩摩示現流ばりの猿叫とともにこちらに挑みかかってきますし、特に甥は僕が泣いたふりや死んだふりをしても喜々として「平和への道くん死んだー!」と勝ち鬨をあげてくるほど。最近は玩具の剣で殴ってきて危険なので、専ら袈裟固めで制圧してます。大人を舐めるな。




うちの子達の破壊衝動は祖母(僕の母)が孫たちの前でランボー、しかも怒りのアフガンとかじゃなくて一番グロいランボー/最後の戦場をフツーに見ていたことに起因している気がしないでもないですが、とにかく「言語」とか「文化」に縛られてない人間って本来これくらい残忍なんだろうなあ、と彼らには思わされます。大人相手だからじゃれあいで済むものの、こいつら保育所で大丈夫か?とも。



かく言う僕も暴力性を生活のうちに得た理性、倫理、気弱さ等で縛り付けてきた自覚があります。幼少期は喧嘩ばかりして青なじみまみれの子供でしたし、今でもたまに人目を盗んで駅の壁とか殴るときがあります
ただ、それでも僕は周囲から「乱暴者」という認識は受けていません。寧ろ僕はそういう人間とはほど遠く、怒鳴ろうとしても上擦っちゃうし、人と目が合うと自分から視線を切るような小心者だと認識されているでしょう。こんな僕を立派な芋臭まじめ男に育て上げてくれた家族にはハッキリ言って尊敬しかありません。ありませんけど……
 

破壊衝動を解放して生きた方が楽しそうじゃない?




これは正直みんな思ってることですよね。世の中への不満、自分への不満、特定の人への不満、そうしたものの有無や程度に関係なく、人間誰しも心の底では訳もなく「まじ喧嘩してえ卍👊🔥」と思ってるんじゃないでしょうか。

破壊衝動強めのバス・ルッテン



僕はもう自我の抑圧をやめ、破壊衝動を解放することに決めました。といってもマジで本能のままに道行く人を殴りまくったら捕まるし、僕のような運動音痴は負ける可能性が高い。というわけで健全かつ合法的にこの欲求を発散し、さらには負けなくなる手段として僕は格闘技を選択します。具体的には日本拳法という競技です。大学の部活にあったんで。



日本拳法って何だよ

という声が聞こえてくるようです。無理もありません。なにせ空手やテコンドーの競技人口が一億前後、柔道やレスリングが数百万と言われる中で我が日本拳法は脅威の9000人。日本小児眼科学会によるとアルビノの方はおよそ17000人に1人の割合で生まれるそうですが、それでも単純計算をすると日本にアルビノの方は8000人強いることになるため日本拳法家はアルビノばりに少ないということになります。


平たく言うと防具付きの総合格闘技が日本拳法です。パンチ・キック・投げ・寝技・グラウンドでの打撃(倒れた相手を殴る・蹴る行為)が一部制約して認められる競技で、だったら総合格闘技やればよろしいやんという感じはしますが、そう言い切れない要素が日本拳法には一つあります。
それが金的です。金的に他なりません。金的とはあの金的のことです。



貴重な貴重な日本拳法家と遭遇したら競技の持ち味について聞いてみてください。直線的な出入りの動きが〜とか縦拳という技術が〜とかよく分からんことを言ってくると思うんですが、どうせ結局は金的の話になります。多分めっちゃドヤ顔です。


そういうわけなんで、僕はいま寝ても覚めても金的蹴りの練習ばかりしています。衝動の発散方法としてはかなり健全な方だと思うので、皆さんにも己の中にひそむビーストを抑えられなくなったら格闘技を初めることをおすすめします。
ちなみに、うちの部はメンバー2人だけだし何やかんやあって廃部になりそうなので、そうなったら日本拳法インカレ作るんで来てください。

🔽日本拳法の金的集


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