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KC_cupレポート 11月【リンクス版神牌、ドカタGSの紹介】

皆さんお久しぶりです。ケツデカトロンです。
ラッシュのWCS予選から空いてしまいました🤦‍♂️

今回は時間もあるのできちんと書こうと思ってます。
OCG勢やMD勢、ゴーストリックを愛する全てのプレイヤーに届くと良いなと思ってます。
皆さん拡散宜しくお願い致します。

今回の結果

さて今回のKC_Cupですが、
世界58位 銀アイコンを達成しました🎉

通算成績が
23年4月
23年9月
24年6月(RUSH+SPEED)
24年9月
24年11月←new

スピードデュエルでは通算5個目、リンクスを初めて丸2年と少し、ようやく軌道に乗ってきましたかね?23年後半~24年の前半は本当に苦しかったので、これでようやく中堅プレイヤーと呼べるくらいにはなったかなと思います。


使用デッキ

使用デッキはこちら。ドカタGSです。

GhoStrickなのでGS、ケツデカはドカタなのでドカタGS。そういうことです。


リンクスのゴーストリックとは?

10月末に強化されたゴーストリック。当然リンクスなのでスキル無しに強化とは言えません。
ゴーストリックのスキルはこちら👇

①メインデッキは誘発以外はゴーストリック
②初動札を見せると展開+墓地肥やし(毎ターン)
③エンドフェイズに全部裏にできる

ここ1年くらいの話ですが、リンクスにおけるスキルの進化は目覚しいモノがあります。
かつては初動率を上げる程度だったスキルが、巷ではスキルをカードに見立てて、テストプレイが行われているのでは無いか?(タキオン新規、青眼新規等…)と言われる程の進化を遂げています。
スキルが初動と展開をサポートし、紙やMDとは違う展開・最終盤面を作るリンクスは、もはや紙やMDとは違う路線のゲームになっています。

話が逸れましたね、ではゴーストリックのスキルでは何が出来るのでしょうか?

  • 好きな誘発をサーチしながら、好きなフィールド魔法を実質サーチできる。

  • モンスターを表で出せるので、紙では不可能に近かった先攻展開できるデッキになった。

こちらニューロンの新機能を用いて解説していきます。


先攻展開

STEP1はスキル発動

追記:STEP3で堕天使のサーチ先の記載漏れがありました。STEP4と併せて、この2回でリフォームとフィールド魔法をサーチします。

最終盤面は
堕天使(裏側)+リフォーム+フィールド魔法+サーチしたゴーストリック
もちろん魔法罠を素引していれば、ゴーストリック名称の罠カードをサーチして妨害数を増やすこともできます。

この妨害、何が強いの?(フィールド魔法編)

リフォームの効果による「フィールド魔法の張り替え」これが最大の特徴と言えるでしょう。

リンクスにおいて妨害できるフィールド魔法には

  1. サモンブレーカー

  2. 王家の谷ネクロバレー

  3. アンデットワールド

  4. 天火の牢獄

これらが挙げられます。
特に1.で挙げたサモンブレーカーは多くのスキルがデッキからモンスターを裏側で出し(反転召喚可能)展開する都合上、リンクスにおける最強フィールド魔法の呼び声が高いカードです。

デッキレシピを見返して貰うと分かるのですが、リンクスのリミットレギュレーションは①②③で分けられ、①はデッキ全体で1枚、②はデッキ全体で2枚という分け方をされています。
サモンブレーカーはリミット①、サーチ可能なエンシェントフェアリーもリミット①、ゴーストリックにも実装と同時に妖精にリミット①が掛けられている事から運営もしっかりコンボを意識していた事が分かりますね。

実際、KCカップで入賞した構築の多くは妖精よりもサモンブレーカーを優先したため、今後の規制で他のカードがリミット①もしくはサモンブレーカーが禁止になることは間違いないでしょう。

ケツデカは今回のKCに向けて「ゴーストリック研究会」を設立し、日々調整を行って居たのですが、個人的に妖精は抜けない方針を取ったため妨害のフィールド魔法はネクロバレーを採用しました。
妖精の強みと天威無崩の地については後述します。


この妨害、何が強いの?(誘発編)

ゴーストリックのモンスター紹介も兼ねて、好きな誘発をサーチすることが如何に強いか説明していきます。

ゴーストリック・スペクター

戦闘破壊・効果破壊どちらにも反応して、盤面に飛び出しながら1枚ドロー
ボード、ハンド共にアドバンテージを減らさないお得な壁モンスター
リンクスでは汎用リンクのトロイメア・ユニコーン以外に破壊以外の除去が無いデッキ・戦闘破壊が中心のデッキが多く存在するため盤面のモンスター含めて2体分の壁になれるこのカードはとても優秀です。

ゴーストリック・マリー

戦闘ダメージに反応して、デッキからゴーストリックを呼び出すカード。
今回1番優先してサーチしたと言えるのはマリーでしょう。
デッキから呼ぶゴーストリックには制限が無いため、強力なリバース効果を持つ妖精人形を呼び出したり、キョンシーを出して更なる誘発をサーチする事でライフと引き換えに3回も攻撃を耐えることができます。

前述したスペクターと合わせて、
「戦闘破壊されたのにスペクターを使わない」
動きをする事で、マリーを使いたい⇒強力なレベル2を呼ぶことを匂わせて攻撃の手を止めさせる。
突っ込んできても良し、止まったら誘発温存しつつライフも守れて良し。ちょっとした読み合いを発生させる良いカードでした。

ゴーストリック・フロスト

リンクスの海外コミュニティではミーム化もしてる

こちらリミット②のカードです。
リミット②は傾向上遅延系のカード(カイトロイド、ホーリーライフバリア)等に割り振られていて、リンクスが遅延系のカードの併用を強く規制していることが分かりますね。

このカードがゴーストリックの下級では1番有名ではないでしょうか?
戦闘を行うモンスターを裏側にできるため、ワンキルを狙ってくるLL-アセンブリー・ナイチンゲールに対して強い抑止力を発揮しました。

ゴーストリック・ランタン

こちらもリミット②のカードです。

このカードの強みは「表のゴーストリックを守れること」「リンクモンスターにも有効」なことでしょう。

ゴーストリック罠には自分のモンスターを表にする代わりに相手モンスターを裏側にするカードが存在するため、このカードはライフを守ったり、盤面を残すのに大いに役立ちました。フロストと差別化できているのも良い点でしたね。

また、光天使がフォトン・バタフライ・アサシンをRUMして獣装合体 ライオ・ホープレイを出してくるので、表側のモンスターを守れるこのカードは今回の環境で唯一不利とも言える光天使対面において必須のカードでした。


長くなりましたが、以上がサーチ先の誘発の紹介です。
妨害にこそならないものの、ライフを守るという点においてはどれも優秀なカードですね。
どれを手札に持ってくるか、どの順番で使っていくかの駆け引きがこのデッキの楽しいところです。


この妨害、何が強いの?(リバース編)

ゴーストリックのスキルでは、エンドフェイズに全てのモンスターを裏側守備にできます。
そうすると何ができるでしょうか?

  1. リバース効果をもう一度使える

  2. 戦闘を行ったモンスターを殴られてダメージを受けない

  3. 強力な罠を使える

1.2に関しては、リンクスには存在しない、メインフェイズ2のような役割を果たしてくれます。

3については、つり天井ゴーストリック・パニックといった強力な罠カードとのシナジーを高めてくれます。

また、エクシーズモンスターを裏側守備表示にできる点がリンクス独自の動きです。
堕天使でサーチしたパニックを使えないという従来のチグハグ感を取り除いてくれるこのスキルは、如何にリンクス運営のテーマ理解が高いかの証明でしょう。


ドカタGS〜リンクスに舞い降りた神牌〜

ゴーストリックの主流構築・不純物

さて、ここからは自分の構築についてお話します。
ゴーストリックが実装以来、多くの大会で結果を残していましたが、ドカタGSとの大きな違いはリミット①かなと思います。

DUEL LINKS METAによる採用率一覧

https://www.duellinksmeta.com/tier-list/deck-types/Ghostrick

フィールド魔法においてはサモンブレーカーの採用が目立ち、リミット③には迷い風を採用している方が多いですね。

これはサモンブレーカーを主軸に、かつモンスター効果での除去を防ぎ完封するためのカード採用、戦術が主流となっていることの裏付けとも言えます。


ゴーストリックの妖精

レベル2は女の子が多いですね

ドカタGSのリミット①にはこちらを採用しました。
主な用途としては、

  1. 墓地のモンスター、罠の再利用

  2. 後手捲り

以上です。
1はスケルトンキョンシー、パニックを再利用することで、より長期戦に強くなります。
特に2に関しては、不純物以外で唯一後手捲りが可能なカードとして重宝しました。

具体的にはスキルで呼び出すことで、フルールのウォルフライエに効果を使わせることやLLの対象耐性の付いたモンスターの耐性リセットがこのカード1枚で可能な点を評価しました。


天威無崩の地

ここでドカタGSの構築をもう一度お貼りします。

シェア率のページには見慣れないカードがありますね?
そう、天威無崩の地です。
このカードこそドカタGS最大の特徴と言えます。
テキストを確認してみましょう。

(1):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、
効果モンスター以外のフィールドの表側表示モンスターは、モンスターの効果を受けない。
(2):1ターンに1度、相手が効果モンスターを特殊召喚した場合、
自分フィールドに効果モンスター以外のモンスターが存在していれば発動できる。
自分はデッキから2枚ドローする。

天威名称でありながら、効果を持たないモンスター全般をサポートするこのカード。
しかしゴーストリックにはバニラは居ません。
どこで使うのでしょうか?


重要なのは②のテキストです。

実はこの効果、裏側のモンスターが居ることで条件を満たしてくれるのです。

実装当初、シナジーのあるカードが無いかなと探していた頃に、このブログにてクローラーやサブテラー方面からこのカードを発見しました。

なので一応頭には入っていたのですが、存在を思い出したのはKC中に対戦したゴーストリック使いが採用していたおかげです。良い出会いに感謝ですね。


で、何故強いのか

ただ、毎ターン2枚ドローすると言っても制圧力の無いフィールド魔法を採用するには、制圧力を捨ててでも採用する理由が必要でした。
以下はケツデカなりに考えた3つの理由です。


誘発を持っているだけで生存できる環境だったから

前述した通り、ゴーストリックの誘発はかなり優秀です。適切な誘発をサーチすることで長期戦に持ち込むことが可能でした。

ただ、スキルの発動条件は「同じカードでは発動できない」という縛りがあるため、その誘発を使ってしまうと、初動が切れた途端に失速してしまう弱点がありました。

そこを補いつつ、強力な返し札を引き込めば制圧する必要が無いのではないか?というケツ論だったわけです。


ハンドコスト要求のカードが必要だったから

先程のシェア率を見てみると、バージェストマ・ディノミスクスの採用が確認できますね。
ここまではデッキの強みを紹介していましたが、一応このデッキは盤面を取る手段に乏しいという弱点があります。

それを補うために、どうしてもつり天井以外にも除去効果を持つ不純物を採用する必要があった訳です。

ドカタGSの不純物は全て除去効果を持つカードで構成されています。

2積みのカードが多いのは完全に個人の好みです。つり天井は3枚でも良いと思いましたが、ケアが容易な点と、それを逆手に取ってモンスターを並べれば勝手にケアしてくる読みをしていたので減らしました。

結局リミット③を強制脱出装置、他のカードはディノミ死者への供物を採用することにしました。

後述の2枚はハンドコスト、ドロースキップという2:1交換のカードのため、中盤以降の手札が増える展開でないと強く使えないというデメリットがありました。
そこを無崩の地で補った。という形ですね。
コストを気にせず全ての不純物を1:1交換のカードとして気楽に使うことができました。


リフォームをブラフとして運用するため

最後の理由です。
罠デッキの基本的な話ですが、適切なタイミングで使わないと負けます。
今回のKCにおいてはゴーストリックの用いるサモンブレーカーへの対策としてはもちろん、捕食の融合再生機構に対して妨害にもなるためサイクロンをメインから3枚採用するデッキも少なくありませんでした。

調整の段階では早々にサモンブレーカーに見切りを付けてネクロバレー1本で行くつもりでしたが、フィールド魔法のギミックを使う際にどうしても気になる点がありました。

リフォームで対象に取ったフィールド魔法にサイクロンを当てられる

これが凄いストレスで、サモンブレーカーを試していた際もリンクされる前に発動する必要があるため、他の罠がつり天井の場合、バレてしまうとつり天井をサイクロンで抜いてからフェニックスを作る。といった動きで貫通されてしまうのが気になっていました。
仮に罠がフリーチェーンだとしても結局サイクロンを持たれていたらサモンブレーカー通らないんですね。

ここでまたしても神憑り的な噛み合いですが、無崩の地フェニックス成立前に貼る必要がありません。

相手目線フェニックス成立までに発動されなければ、
ネクロバレーキツかったら見てからサイクで割れば良い」
サモブレはもう遅いから、フィールド魔法見てから残った罠をサイクで抜こう」
となる訳です。
動く前に罠を抜こうとしてリフォームで損してしまうより、まずは様子を見て動くデッキが多い故の動きですね。

ここまで持ち込んでしまえば、後打ちで罠に触られても確実に盤面は除去でき、サイクロン系統が無いなら無いで、後は相手が動いてくるのを待って、再度ユニコーンで触るまで何も発動しない。展開を許して実質1:3や1:4交換になるタイミングまで待つことができるので理想的な罠ビートの戦い方ができます。

この辺りはトップシェアだった捕食植物対面で特に効果的でした。ほぼ確実に後打ちになるため墓地の惑星なんちゃらで逃げられたとしても、墓地リソースと交換している訳ですから、「1:1交換以上を狙える」ことが確定していたわけです。


天威無崩の地 まとめ

つまり、ただでさえ堅い盤面をより堅く、ドローを加速させてもスケルトンでそれ以上に相手のデッキを削る様はまるで神牌の戦い方ですね。
永続パカパカはしてないですが…


KCカップ振り返り


最後に、今回のKCカップを振り返って終わりにしたいと思います。

今回のKCカップで、個人的に良かったと思う点は
「Tier1に対して有利が取れたこと」
これに尽きます。

どんな制圧モンスターもスキルで無力化する、リンクス史上最強デッキと称される捕食植物に対して有利を取れるデッキを握ったことはメンタル面でもかなり安心感がありました。

捕食との1試合は20分以上はかかるものの、20分かけるほどのゲームになれば確実にDPが貰えるのでユーリの顔を見る度に嬉しくなりました。

仮に制圧モンスターを駆使するデッキを使っていたら頭を毎回抱えていたかもしれません。



今後の目標

正直、今回は金・土・月と仕事があったとは言え、金アイコンを取るつもりで練習していました。

そろそろ次のステージに上がりたいという欲はきちんとあるので、今後も金アイコン目標に励んでいきたいと思います。

突然降ってくるモノでは無いかもしれませんが、安定して銀アイコンを取れるようになっていけばいつかは跳ねると思い頑張ります。



おまけ

最近というか前回KCから、KC中に「シグマの義務義務ちゃんねる」を視聴しながら走っています。

前述した通り、最近強くなりたい欲は高くなっているのですが、その過程で「強い人が普段何を考えているんだろう」ということをよく考えます。

リンクスの配信者はそれなりに居ますが、デッキ構築やプレイングより、プレイの理由付けや構築論を詳しく語ってくれる人は少ない印象です。

シグマの義務義務ちゃんねるはリンクス配信で対戦することは非常に稀ですが、強い人の話や構築論、カードゲームの基本的な考えについてポロッと雑談中に零してくれるので非常に助かってます。

話の内容は割とラインギリギリだったりするので合わない人は合わないとは思いますが暇な方は是非チャンネル登録をしてあげて下さい。

他にはシーアーチャーさんのマシュマロ配信なんかも切り抜きですがよく見るようにはなりましたね。


本当に本当に終わり

ここまで読んで頂きありがとうございました。
次はラッシュデュエルのGRフェスですね。

ちなみに日程が出るの遅すぎて、金・土・日・月全て仕事が入っています。
今回は仕事の合間に時間を作る余裕がありましたが次は難しそうです。

ただ、時間を言い訳にしたくないので頑張ります。
あと個人的に「文句を言うなら筋は通す」 主義なので、きちんとアイコンを取って運営に文句を言ってやろうと思います。

以上
読んで頂きありがとろん!(日本語で最大級の感謝)
↑↑↑↑↑
海外勢に教えているんですが誰も使ってくれません。嗚呼、私は嘘が下手

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