井の中の私、大海の広さを知る
こちら mast Advent Calendar 2021 の 16 日目の記事です。
昨日は Koroyasu さんの「半裸のノートを眺めながら」でした。
こちらもご覧ください。
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みなさんは、本を読まれます?
恥しながら、私はいまのいままで読書することがほぼありませんでした。
1. それまで
どちらかというと、昔から私は好き勝手何かを作っていたい性分で、中学受験の時も勉強そっちのけで段ボール工作したり、高校でも部活をサボってチャイム音の研究に没頭し、そのためのアプリを作ったりしてました。
なので、いままで多くの時間が「作る」ことに費やされました。
作ることに費やした時間に、何の後悔もありません。
大学受験にも関わりましたし、多くの人が喜んでくれていた気がします。
大学に入ってからもこの感じは続いています。
プログラム組んでExcelでオセロ作ったり...
Blenderで遊んだり...
チームでWebARゲームを作ったり...
とまあ、相変わらず興味の赴くままに大学生活を楽しんでいる感じです。
(この中でExcelオセロが一番評判いいです。なぜでしょう...)
2. そのとき
今年は我が弟が大学受験ということで、家庭がピリピリしているのですが、この前、実家に帰った時に、弟から「共通テストの現代文が解けないから代わりに解いてくれ(?)」って八つ当たりされ、しぶしぶ解いてみました。
意外にも文章が面白い。
問題そっちのけで、こんなに真剣に読んだことがなかった気がします。
...............。「受験期どうしてたの?」って聞かないでください。
いままで、本を読むのも宿題で課された読書感想文を埋めるためだったり、文章を読むのもテストの問題を解くためでした。
余裕をもって文章を読む機会がなかったのかもしれません。
読むということ自体は、好きだったんだと気がつきました。
大学3年9月の話です。
3. それから
高校の級友と大学の実験の先生から、たまたまおすすめの本を教えてもらう機会があったので、本屋で買ってみました。
前者は気持ち悪いサイコミステリー、後者は弓を極めるおっちゃんが出てくる中国由来の短編小説です。名人伝はネットでも読めます。
どっちもとても面白かった。
後悔
どこか他人の作ったモノを楽しんでいると、それに引きずられて自分が何もしなくなるんじゃないかなって思って、この言い訳を盾に人のモノに触れることを極力避けてきましたが、この考えは勿体ないなと思いました。
他人の考えに気づかされたり、受け入れたり、拒否したり、一旦保留してじっくり考えたり...。
今は、自分が何かするために他人の考えが必要な気がしています。
それと名人伝を読んだ時、漢文をもっと勉強しておけばなって思いました。
勉強して無駄になることなんてない気がします。
性癖
驚いたことに、他人の作ったものってすぐに否定できます。
これ嫌い、不快、つまらないって。
反対に自分の作ったものをすぐには否定できません。
気に入らない部分があっても、なんとなく受け入れてしまいます。
だからいままで、自分は何が好きで嫌いなのかよくわかってませんでした。
否定したものを消し去ると、本当に自分が好きなものが見えてきます。
自分の性癖が顕わになります。露骨です。
わりと自分が嫌いになりそうです。
負の感情
悲観的な話ばかりで、読書を楽しんでいる人じゃないような話になっちゃいましたね。
でも、ここに最大の気づきがあります。
読書をしたことによって得られた私の最大の発見は、
「自分自身、実はネガティブな感情や事象を好んでいる」
ということです。
元よりバッドエンドを好むタイプではなく、平和に暮らしていたいタイプだったのですが、どうも落ち込むことを楽しんでる側面がありそうなんです。
これ、新たな一面すぎてまだ困惑してるので、
もうちょっと読書と付き合う必要があるのかなと思ってます。
4. おわりに
読書以外にも、ゲームを買ったり、漫画を買ったり、アニメを見るようにしたりとインプットに費やす時間を増やしました。
ただでさえ大学のレポートや実習(アウトプット)で忙しいのだから、授業期間中の空き時間はインプットに費やそうという作戦(今更)。
この前はスーパーマリオ64をやりましたが、あれ難易度高すぎです。
本当は他にもインプットに傾いた理由があるのですが、長くなっちゃうのでまたの機会(?)に。
興味を持ったことを追求することは楽しいです。
新たな自分の一面が見られたりします。超面白いです。
いま、私は「 」にハマっています。
もし同志がいれば、面白い本でも教えてください。それでは
長々とお読みいただき、ありがとうございました。