浜川路己と橋本将生のファンによるタイプロ感想
タイプロ〜〜〜 みて良かった!
オーディション番組をあまり見てきた方では無いけど、ジャニーズらしさと向き合いながら、アイドル自身のあり方がすごく変化していることを実感した。
わたしは2007年にHey! Say! JUMP(正確には旧体制7)にどハマりして、そこから10年あまりジャニーズを追ってきたので、最後までtimeleszという名前に馴染まないまま最終回まで見た。
わたしの知るジャニーズといえば、セルフプロデュースなんてメンバー作詞くらいが関の山で、松潤が嵐のステージ演出をやっていることに感動していたのだから、オーディション番組をメンバー全員で立ち上げて選考までやるとか、ぜんぜん想像つかなくて新鮮だった。新鮮すぎて面白かったというのが率直な感想。
そしてその結果、タイトルの通り推しが通り、推しが落ちた。わたしの私生活を掻き乱してくれてありがとう。
この事態について考察したい。
わたしの推し:橋本将生と浜川ROY(ちょっと変換出てこないので)の共通項は、ジャニーズの価値基準では採用されなかったであろう異質さである。
橋本将生は最初、舞台の上でも稽古場でも内気でシャイ、パフォーマンスにもそれが顕れていた。だから、彼の物語は自分の殻を破るまでの経緯であり、無理やり大声パートに挑む不格好さと格好良さが魅力だったように思う。
「イェーーー‼️」も「信じたッ‼️」も、パフォーマンスとして万人にイケてると言われるものでは無いかもしれないが、彼の人となりをタイプロで見てきた私たちにとっては、苦手なことへの挑戦のしるしであり、彼にしかない良さだったように思う。稽古場での姿を知るからこそ、舞台のパフォーマンスが輝いて見える。
しかし、ジャニーズ事務所は今まで徹底して舞台裏を見せないようにしてきた組織だ。アイドルを理想の存在にするために、「舞台を降りてもかっこいい」ことを求めてきた。タイプロというオーディション番組で見れた舞台の上と下のギャップはそもそも存在しなかったのだ。
だからこそ、橋本将生のような存在は、旧ジャニーズになかった逸材であるのではないだろうか。
一方で、浜川ROYはその真逆である。
革命のDancin'nightではアメリカのショーに由来を持つジャニーズらしさをこれでもかと演じてみせ、伝統を重んじる勝利を感動させていた。彼は持ち前のキャラで稽古場でも食事の場でもスターで、アイドルとしては申し分なかっただろう。マジで。クソ〜....。
でも、彼のエッセンスはK-POPにある。基礎的なスキルをそこで取得した彼は、ジャニーズ事務所のもつ「ショーらしさ」をそれ以外のパフォーマンスと融合させて見せた。これが、浜川ROYのもつ異質さである。
ROYが選ばれなかった理由は、もちろん未来を見すえてのこともあるとは思うが、この「ジャニーズらしさ」を塗り替える可能性もあったのでは無いかと思う。K-POPに根付くROYらしいパフォーマンスと地続きにさせてしまうことで、ジャニーズらしさを上書きしてしまう恐れがあったのかも。
ジャニーズ事務所が解体される直前にリリースされていた曲は、ファンとしてうんざりするくらいK-POPに影響されていた。サビをユニゾンで歌わない代わりにゴリゴリのEDMのドロップでダンスブレイクをする曲が増えていたし、ドスの効いたラップと裏声を多用する歌メロをよく聴くようになった。
この「ジャニーズらしい」というアイデンティティの危機に、timeleszはかなり自覚的だったように思える。特に伝統と礼儀を重んじショーにアツく取り組む佐藤勝利にとっては。
そんなtimeleszの新メンバーということを踏まえると、今回の結果は頷ける。もう何度も言われているが、「timeleszじゃなかっただけ」。浜川ROYは何も悪くなかった、むしろ非の打ち所がなかった。
ただこれが言いたいだけの記事、でした、、