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[魔法同盟] ゴールドの未使用分の払い戻しについて (サービス終了までに事前準備要)

魔法同盟のサービス終了を告知する公式サイトに、ゴールドの未使用分の払い戻しに関する記述が追加されていたので、現時点わかっていることや予想されることをお伝えします。

1. 公式サイト(日本語版)の内容

本記事を執筆している2022年1月18日時点の公式サイト(日本語版)の内容は、下記のとおりです。

Q:ゲーム内通貨やこれまで収集したものなどは利用できますか? 購入したものは払い戻してもらえますか?
A:お手元のゴールドとアイテムは、2022年1月31日のゲーム終了まで引き続きご利用いただけます。なお、アプリ内購入の機能は2021年12月13日をもって停止されています。2022年2月1日以降に、資金決済に関する法律に基づき、ゴールドの未使用分の払い戻し手続きを開始いたします

Q:払い戻しは手続きはどのように申請したらいいですか?
A:2022年2月1日以降、こちらのページで未使用のゴールドの払い戻し申請フォームにアクセスすることができますので、そちらから申請いただけます。払戻手続には、『ハリー・ポッター:魔法同盟』のコードネーム、ログインに使用しているメールアドレス、ゴールドの未使用残高が必要となります。2022年1月31日のサービス終了後はゲーム内で確認できなくなりますので、サービス終了前に上記情報をご確認頂き、手元に残しておくようお願いいたします。なお、コードネームやメールアドレスの確認方法はヘルプサイトをご確認ください。
https://niantic.helpshift.com/a/hpwizardsunite/?s=troubleshooting&f=help-with-sign-in-issues&l=ja&p=web

わかっていることをまとめると、以下①〜③になります。

① 2月1日以降に専用フォームから払い戻し申請できる (2/1追記 公式サイトが「2月8日以降」に書き換わっています)
② 専用フォームには公式サイト (https://harrypotterwizardsunite.com/ja/) からアクセスできるようになる (現時点まだできない)
③ 申請時に必要になる「魔法同盟のコードネーム、ログインに使用しているメールアドレス、ゴールドの未使用残高」の3つを、サービス終了までに確認して記録しておく必要がある

上記③のうち、コードネームとメールアドレスは、アプリ内の「設定→ヘルプ/法規」を開けば確認できます。

ゴールドの未使用残高は、ダイアゴン横丁や「スーツケース→金庫」の画面で確認できます。

サービス終了時点の残高を正確に報告するためには、サービス終了前に自分が最後にプレイするときにこの値を見る必要があり、もし見たあとでゴールドを入手したり利用すれば再度見直さなければならず、ややハードルが高いです。スクリーンショットを撮っておくのがよいと思います。

次項で説明するように、この値は返金される金額とはほとんど無関係ですので、なぜこんな値を報告させる必要があるのか疑問に感じます。
「返金される金額と無関係に思われるのに、表示されているゴールドの残高を報告すればいいんですね?」という質問を公式サポートに投げていますので、回答があればここに追記します。

なお、現時点では払い戻しの申請期間については何も書かれていませんが、資金決済に関する法律の第二十条2の二に「六十日を下らない一定の期間内」との記述があるため、おそらく2〜3ヶ月間程度の申請期間が定められるものと思われます。

2. 返金される金額について

アプリ内に表示されているゴールドの未使用残高は、「過去にお金を支払って購入したゴールドの残高 (以下Xとする)」と、「アプリ内でゲームプレイの報酬やゴールドのギフトで得たゴールドの残高(以下Yとする)」の合計です。

死に至るボスを倒した際の報酬など、サービス終了の発表後にはゴールドが大量にばら撒かれたため、表示されているゴールドの残高が数十万になっている方も多いと思いますが、当然、数十万円を返金してもらえるわけはありません。実際に返金してもらえるのは、「過去にお金を支払って購入したゴールドの残高 (X)」のみになるはずです。「無課金でプレイしてきた方がゲーム内で30万ゴールドを稼いだから、最後に30万円受け取れる」なんて話があるわけがありません。

さて、ここで疑問が生じます。過去にいくらかでも課金したことのある方については、表示されているゴールドの未使用残高のうち、いくらかがXでいくらかがYと思われますが、それぞれいくらなのかという内訳が表示されていません。

そもそも、例えばダイアゴン横丁でのアイテム購入などでゴールドを使用する際に、XとYの混じっているゴールド残高から、どのような仕組みでゴールドを使用する計算がなされていたのかが開示されていません。

(例) 12月1日にゴールド残高がゼロだったとします。12月2日にダイアゴン横丁のグリンゴッツで12,000円を払って12,000ゴールドを購入しました。
12月3日〜10日にゲーム内報酬とゴールドのギフトで76,000ゴールドを入手しました。
12月11日にダイアゴン横丁のグリンゴッツで12,000円を払って12,000ゴールドを再度購入しました。
この期間にゴールドを全く使用しなかったため、12月12日時点の未使用残高は100,000ゴールド(内訳はX=24000, Y=76000)です。
この状況で「食べられる闇の印 5個セット」を1,200ゴールドで買った場合、XとYのいずれが、あるいはどんな割合で使われるのでしょうか?
もっと高額、例えば50,000ゴールド分のアイテムを購入した場合には、どのゴールドがいくら使われるのでしょうか?

◯ XかYかに関わらず、入手タイミングの早いゴールドから優先的に使用する
◯ 入手タイミングに関わらず、XまたはYのいずれかを優先的に使用する
◯ 入手タイミングに関わらず、XとYを何らかの比率(例えば5:5とかその時点の所持比率とか)で使用する

など、何らかのルールで計算がなされていたものと思われますが、不明なわけです。この計算方法については現在公式サポートに問合せ中ですので、判明すればここに追記します。

どのような計算方法だったにせよ、おそらく実際に返金してもらえる人はかなり限られると思います。

◯ 過去に課金したことがない人 → 明らかに返金対象外でしょう。

◯ 過去に課金したことがあっても、この2ヶ月間で死に至るボスを頑張って倒しながらゴールドを集め、魔法薬などのアイテムをたくさん買った人 → (計算方法によりますが) おそらく過去の課金分のゴールドは使い切っていて(X=0になっていて)、手持ちのゴールド残高はほぼ全額Yでしょうから、全く返金してもらえないか、もし返金してもらえてもごく少額になると思います。

◯ ある程度まとまった金額の返金が期待できそうなのは、「過去にお金を払ってゴールドを購入し、その後あまりプレイしていない (アイテムを購入していない) 人」です。

ただし、上記はあくまでも筆者の予想です。実際に返金してもらえる可能性が低そうだとしても、念のため払い戻しの申請手続きをすることをおすすめします。

3. 参考情報

(A) 公式サイト(英語版)の内容

日本語版の内容は1項でご説明したとおりですが、実は同じサイトの英語版とは内容が大きく異なっています。

返金に関して英語版に書かれている内容は、下記のみです。
「法令により定められている場合を除き、プレイヤーは過去購入分の返金を受けることはできません」

日本語版のみに返金手続きが書かれているということは、1項で説明したゴールドの未使用分の返金は、おそらく日本以外の多くの国では実施されず、日本においては国内法「資金決済に関する法律」(の第二十条) に基づいて行われるわけです。

つまり、海外在住で魔法同盟をプレイしている日本人プレイヤーは、(実際に購入して未使用のゴールドがあったとしても) 返金の対象外になる可能性が高いものと思われます。

逆に日本在住で魔法同盟をプレイしている外国人プレイヤーは、(実際に購入して未使用のゴールドがあれば) 返金の対象になるものと思われますが、英語ではそのようなアナウンスがなされていないため、該当者には「払い戻しを受けられること」自体が伝わらない可能性があります。

(B) Nianticサービス利用規約の内容

魔法同盟のプレイヤーがプレイ開始時点および内容変更時点で同意しているはずの「Nianticサービス利用規約」には、5.3項「交換」に下記の記述があります。

お客様は、当社がお客様に販売したすべてのバーチャルマネー及びバーチャルグッズについて返品又は交換はできず、また、当社は一度取引されたバーチャルマネー又はバーチャルグッズの未使用分の交換又は返金を許可しないことに同意します。

日本以外の多くの国において、ゴールドの未使用分の払い戻しがなされないのは、このサービス利用規約によってプレイヤーが事前に「返金を受けられないことに同意している」前提でゴールドを購入し、ゲームをプレイしているからです。


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